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2010.01
こと始めの心の中だけ

カレンダの並びのせいで、今年は例年よりも早く、1月4日に初詣に参じる.みくじは中吉、小銭を数枚の賽銭での願いは、M.M.M..

2010.01_01

横須賀勤務の帰りに、京浜急行汐入駅で下車し、HUMAXシネマズ8のレイトショーを観て帰るのが、いい気分転換と話題作りになる.下車した駅周辺の飲み屋は、焼き鳥・もつ焼き屋の赤提灯→お好み焼き屋→中華屋、の優先順位で、片っ端から巡りたくなる性が、学生時分から、鈍行で日本中を回って以来、どうにもしみついている.汐入の焼き鳥屋には、米海軍の兵隊さんが、英語・日本語とも堪能な女性連れでたむろし、大声で喋り、映画館にもやっぱり兵隊さんが女の子とグループで訪れ、大きなリアクションで、スクリーンに反応している.どぶ板通りに足を踏み入れずとも、十分に、プチ異国を味わえるのが心地よくもあり、少々うっとうしくもある.帰路、JRの横須賀駅まで、灯りはまばらな海づたいの公園を歩きながら、タバコの火をくゆらせて闊歩し、暗ーいトンネル脇のさびれた踏切を歩けば、どうにも哀愁が心の中を溢れ、頭を繰り返しよぎるのは、M.M.M..

2010.01_02

岐阜に来た.めざすは、長良川温泉.駅周辺の酒場めぐりに加え、見知らぬ地で、目的地まで10Km弱ならば、散歩して向かうべし、という旅の方針は、15年来、体に覚え込まれた反射動作だ.バスやタクシー乗り場を見向きもせず、足は、商店街に向いてしまう.足早に、あちゃこちゃ、所謂、観光名所を車で巡るよりも、路地を歩き、ぶらりと古ぼけた暖簾をめくって、食事処で定食を食べ、また歩いて、喫茶で一服する方が、身にしみる.土産話にはしにくいが、ふとした話題に奥行きが出るってものだ.地元民にしたら何の変哲もない、十字路や三叉路で、どっちに行こうか、通りの先を覗いて、想像して迷うのが、何とも「旅」である.道でキャッチボールをしている親子.子供が球をそらし、私の足下まで転がってきたCサイズの軟球を、山なりのバウンドで子供に返してやる.「ありがとうございました」の爽やかな声が、こだますことは分かっていながら、尚、現実に起きた、その素直さにほっとする.岐阜駅から、金華山の山ぎわを見ながら、緑しげる山づたいの道を、てくてく、長良川に向かう.地元の、スラリと伸びた足をスゥエットにぴちっと包み、テンポよく回転させ、どこもシェイプアップしなくとも、ギュッと、いやキュっと抱き心地がよさそうな、そんな妙齢の女性がジョギングして脇を抜けていく.やっぱり女性のスタイルはスカート+ブーツよりも、パンツルックの方が如実に出る.ブーツが似合わないのは論外であるが、尚、パンツルックは女性のスタイルを選んでくれる.こんな女性のジョギングが、何とも似合うような、街と自然がぼちぼちと共存している地方都市の端っこを歩く.ふと、開ける.善光寺の文字.7年に1度、御開帳の長野は善光寺と縁が? と思いながら足を踏み入れると、えんえんと、道が山に向かって伸びる.どうにも、同じ道を戻ることは嫌いなので、いかにも一本道を歩くのは気が重いが、続々と車で乗り入れ、人が頂(いただき)目指して上っていくので、倣う.と、いつの間にか、伊奈波神社!の文字が.寺と神社が敷居なく同居しているわけだ.伊奈波神社で、賽銭もやらず、性懲りもなくお願いするは、M.M.M..

2010.01_03

長良川温泉、十八楼の部屋から川を見ている.自分が止まって周りが動くのは、いいものだ、と思う歳になったものだと、改めて感じる.日常でも、口だけで、行動や身が伴わなくなったと感じるシーンはぎっしりと散りばめられていながら、歳と共に、無反省や責任逃れといった札を従えて、心を支配する何かにおしやられて、普段は見えなくさせられているものだ.この感受性の回帰を旅情と括ってしまえば、もう、十分に旅をしたわけだ.後は、奇麗な仲居さんが運ぶ飛騨牛やら薬草の何とかを肴に、ひたすら、日本酒を体内に流す.鉄分豊富な褐色な湯に浸かる.ミストサウナで、初対面の人と我慢比べをする.そして、リフレクソロジーを頼み、続いて、部屋にマッサージ師を呼んで、畳にしかれたふとんに横たわって、ああ至福.翌朝、響きで水割った後は、ただただ、先っ興奮しっぱなしである.でも果てる間際に心中を呼応するは、M.M..

2010.01_04

夕下がりの名古屋・伏見に戻り、大甚でタラコや烏賊煮をアテに、大徳利(1.8合)を2本、きゅっと空ける.味噌オデン・味噌串カツ・スジ煮込みを惜しんで、島正は諦め、矢場町の味泉で、紹興酒に青菜炒めで勢いをつけて、大蒜たっぷりの台湾ラーメンをふーふー食べ、加速.帰路の新幹線で缶ビールを思いっきり流し込んで、爆睡!夢の中でも、M.M.M.
とは行かず.


2010.02
寂しさに咲く花(ホ)

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