ただただ暑い新潟競馬場

新潟は,関東甲信越の週間天気予報をたまにテレビで見る度に,春/夏/秋は雨・冬は雪が毎日続く住みにくいところだ,という印象が強かった.ところが,アイビスサマーダッシュを観戦しに行った7月17日は雲一つない晴れ!底抜けに暑い!新聞の天気予報欄も数日は晴れマークが続いていた.新潟駅の南口のファミリーマートの前から,夏競馬の開催日に臨時で運行しているバス(片道550円,往復1000円)に乗り,昼前に飲んだ日本酒が回ったのかうとうと.バスを降りると日差しが容赦なく皮膚に,毛穴に,頭皮に,毛根に突き刺さる.新潟競馬場はカップル(や若い女性の組)で観に来ている人が多く,新潟のデートスポットとして定着しているように見受けられた.それにしても暑い.

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越後地ビール(400円)に,大振りで焼きたて熱々のもち豚串(500円)をほおばり,ほっぺたの裏を軽く火傷する.パドックに戻るため,一歩日差しの下に足を踏み込むと,額や鼻の頭から汗が滲む.なんて暑いんだ.レースを観戦して,また,越後地ビール(400円)に,今度はもつ炒め(400円)を食べ,口内の火傷が悪化する.暑い.どこの競馬場でも同じであるが,席に新聞をのっけただけで場所取りをしたつもりで,席を離れている人が多いので,あっさり新聞をどけて涼む.場所取りしたつもりの,皺を刻んで,日焼けしたおじさんたちが何か言ってくるが,「新聞?無かったですよ.暑いですね」と微笑む.

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アイビスサマーダッシュは,ただ唯一の芝の直線だけの重賞レースである.ゴール地点からスタート地点を望むが,長過ぎて見えない.中学校の頃,陸上競技場で100メートルを走った.スターティングブロックに,クラウチングスタートのために足をかけて,膝を地面に着け,首を上げる.遥か 100メートル先にゴール地点が見える.12〜13秒ほどで走り抜ける姿を想像しながらも,本当に遠く感じた.それが直線1000メートル.馬たちは50数秒で駆け抜ける.私よりも約2.5倍早いのか.それにしても日差しは暑いし,スタート地点は遠い.

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ジョッキーの駆け引きや,位置取りというよりは,ただただ早く,真っすぐ走ればいいレースは分かりやすい.実際は馬場状態がいいところを通ったり,他馬のマークなど戦略はあるだろうけど,やっぱり勝負への影響度としては小さいに違いない.競馬新聞も買わず,人気も見ずに,レーシングプログラムから名前だけで買った3枠5番のサアドウゾ号は,4番人気の人気通り,6着でゴールしていた.名前の割に意外と人気があるなと思ったが,このレースは今年の勝ち馬エーシンヴァーゴウで,7年連続して牝(女)馬が買っており,サアドウゾも5歳の牝馬だったから,人気を少し集めたに違いないな,とレースが終わって,外れ,冷めながら,思った.

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