熊野古道を歩く30km
葛木の道(かもきみの湯〜風の森神社)を経て十津川温泉入り
【経路】京都→(近鉄)→大和八木:カンデオホテルズ奈良橿原(サウナ)、居酒屋ウエダ→(バス)→かもきみの湯(サウナ)〜葛木の道〜→風の森神社→(バス)→十津川温泉(泊)
【説明】奈良県大和八木駅から和歌山県新宮駅まで総走行距離全長166.9km、停留所数165の日本最長の路線バスが1日に3本(大和八木を9:15、11:38、13:38発)走っている。2本目に乗って、かもきみの湯〜風の森まで(バス停1つ分)を散策し、3本目に乗車して十津川温泉に泊まった。大和八木から十津川温泉でも、停留所数120、4時間30を超える道程だった。十津川村は日本で一番広い村で、奈良県の面積の5分の1を占め、日本で最初に「源泉かけ流し宣言」を謳った温泉は泉質がとろりと柔らかで、温泉街は夜中は閑散としていた。
小辺路 果無越えで熊野本宮大社まで
【経路】十津川温泉→果無峠登山口→〜小辺路 果無越え〜→熊野本宮大社→(タクシー)→湯ノ峰温泉
【説明】十津川温泉を7:30に出発して、7:50に果無峠登山口から小辺路 果無越えルートに入る。熊野本宮大社に至るまでは完全なる山道で、革靴(パラブーツのシャンボード)にジャケット姿に手ぶら(ポケットにエビアン)の格好では、事前にわかっていた通り中々にハードではあったが、だからこそ一歩一歩足の置き場を慎重に考えながら、歩く楽しみを存分に味わえた。道中に出会ったのは皆登山の格好で、すれ違った女性と三十三観音像の石仏にお供えや道の整備をして回っている初老の男女、追い抜かれた若い男性の4名だけ。静謐な散歩だった。熊野本宮大社の到着は13:00だった。歩いたのは約5時間で、コースタイムより約1時間早かったことになる。余裕があれば中辺路の大日越で湯ノ峰温泉に入る計画であったが、若干へばっていたため、タクシーを使ったのは賢明な判断だったろう。歩き疲れた足に、約1800年前に発見されたという日本最古の温泉である湯ノ峰温泉の湯はよくしみた。
熊野速玉大社から神倉神社
【経路】湯ノ峰温泉→(バス)→速玉大社前→熊野速玉大社→神倉神社→心楽(居酒屋)→新宮駅→紀伊天満(泊)
【説明】奈良県大和八木駅から和歌山新宮駅まで1日に3本走る日本最長の路線バスの1本目(大和八木9:15発)に、湯ノ峰温泉から14:34に乗り(本当は湯ノ峰温泉のつぼ湯の前の建物で火事があり乗車は少し遅れた)、新宮まで熊野川沿を向かい、終点の新宮の一つ前の速玉退社前で下車して、熊野速玉大社を詣でる。新宮市立神倉小学校の歴史ある校舎に開放的な校庭ではしゃぐ学童を見ながら散歩して、神倉神社までの急な岩の階段をのぼり、本日は飲みタイムへ。
大門坂から熊野那智大社
【経路】紀伊天満→補陀洛山寺→振分石→那智海水浴場→那智駅→(バス)→大門坂→熊野那智大社→青岸渡寺→(バス)→那智勝浦駅
【説明】くたびれた脚を引きずりながら、早朝の気持ちがいい紀伊半島の山を見て海を見ての散歩で気持ちは晴れる。バスを使い大門坂まで横着した後は、石畳をエッこらエッこら、階段をヨイさヨイさして、今回の旅程で熊野三山最後になる熊野那智大社へお参り。青岸渡寺から那智の滝をめでて、熊野三山詣は終着となった。
伊勢神宮
【経路】那智勝浦駅→(電車)→伊勢市→伊勢神宮・外宮→汐湯・おかげ風呂舘 旭湯(サウナ)→一月家(居酒屋)→宮町駅→(電車)→四日市駅→諏訪神社→玉の湯(サウナ)→あさひ食堂
【説明】伊勢うどんを食べて、伊勢参りをして、名居酒屋の一月家ですいすいと杯を傾けて、熊野古道巡りは、無事にほろ酔いの中で最高の終着を迎えたのだった。懐が深い紀伊半島を2泊3日で巡るには、相当練られたコースではなかったろうかと、自負している。
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