林檎&柚子酒をつけこむ

冬の果実たち”林檎&柚子”を使い,果実酒を作る.


2005年1月7日 仕込み
以下の材料をもとに仕込む.予算は全部で1700円程度.

材料
瓶投入量
ガラス製密閉容器 容量:1.5リットル
宝焼酎純 アルコール度20% 720ml
柚子 5個 庭より収穫 225g
林檎 3/4個 品種:あづみ野 175g
氷砂糖 170g
蜂蜜 5cc

容器は熱湯消毒をする.使用焼酎はアルコール度35%のものが
果実酒には一般的らしいが,失敗しても害が小さいとの勝手な
想像のもと20%をチョイス.

柚子は手で皮むきする.みかんと同じ要領だ.身は半分に割り,
軸のものとあわせ,白い繊維は丁寧に取り除く.瓶に入れる前に
楊枝で薄皮に穴を数カ所あける.皮は2個分を,内側の白い部分
を爪でかき出して使用する.

林檎は4頭分して軸と皮をとり,酒がしみ込みやすいように無数
の切り込みを入れる.使用した林檎には蜜が少なかったので代用
として蜂蜜を少量入れてみる.


2005年1月8日 1日経過して
3切れの林檎は焼酎に浮かんでおり,包丁でつけた切り込みが酸
化して若干茶ばむ.柚子の皮も浮いている.柚子の身,氷砂糖は
比重が焼酎より重いようで沈んでいる.柚子は昨日から見た目の
変化なし.氷砂糖はもやもやと溶け出し丸みを帯びている.

ストーブが効いた部屋に照明に照らされ,むき出しに瓶を置いて
いるため,蓋の内側に水滴がついている.この環境の悪さが味に
影響せねばよいと思うが,瓶越しに見る黄色の果実たちは実に目
に優しく,暗所にしまいがたい.


2005年1月10日 3日経過して
浮いている林檎,焼酎から顔を出している部分が完全に茶色にな
った.食べるのには勇気がいる色....その他は1月8日時からさ
して変化が見られない.ん?既に氷砂糖は飽和状態なのか....


2005年1月12日 5日経過して
氷砂糖から溶け出した底の方に漂っていたもやもやを,瓶を振る
ことで拡散させると氷砂糖は溶けきった.溶ける過程で,焼酎の
重が大きくなったためか柚子の身がころりと浮いた.一段落の
感.漬けてから3週間経た1月末に柚子皮を引き上げるまでは,
瓶内での熟成に任せてやろう.この手のかからない怠惰感がなん
とも微笑ましい.


2005年2月7日 1ヶ月経過して
1月12日時点から,ガラス越しに見る瓶内の様子にさしたる変化
はない.リキュールがよい具合に黄金色になり,人工灯に照らさ
れて旨そうなオーラを発散させている.味見したいのを我慢し,
密閉容器内で熟するのを,ただ待つ,のが何とも心地よい.数日
に一度は振って拡散をはかっているせいか,恐らく柚子から出た
澱が微量ながら漂っている.



2005年5月3日 4ヶ月弱経過して
絵.林檎が浮き,柚子が沈む状態変わりなく.(撮影:premini-II)
fruit_liqueur1


2005年12月30日 1年弱経過して
絵.いつの頃から林檎も沈んだ.(撮影:premini-II)
fruit_liqueur2
そろそろ1年,飲み頃か!!


2006年10月01日 2年弱経過して
絵.糖のもやが多く見るからに甘ったるそうだったので,水で3倍
程度に薄めて,氷を浮かべた.(撮影:premini-II)


もう少し壮快感を期待したが飲めなくはない.ただ酒というより
完全なジュースの味だ.それも果汁が一桁%の柑橘系ジュースの
それ.

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