鈍行列車で訪ねた温泉達

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JR線でこつこつと訪れた温泉.2006年夏に,記憶をつつきながら書いた.大衆浴場中心.タオル一枚,身軽ななりで寄って,ざぷんと浸かり,さっと上がるのが信条だ.地元の人とのコミュニケーションやマナーに気をつけることを忘れてはいけない.表は,「温泉名(県/最寄りJR駅/最後に訪れた年)」を示している.

二股ラジウム温泉(北海道/二股/2003)
流山温泉(北海道/流山温泉/2003)
登別温泉(北海道/登別/2002)
鯵ヶ沢温泉(青森/鯵ヶ沢/1997&2003)
不老不死温泉(青森/艫作/2003)
鍋石温泉(青森/ウェスパ椿山/2003)
大鰐温泉(秋田/大鰐温泉/2002)
かみのやま温泉(山形/かみのやま温泉/2003)
作並温泉(宮城/作並/2003)
網代温泉(静岡/網代/2006)
弁天島温泉(静岡/弁天島/2005)
下諏訪温泉/上諏訪温泉(長野/下諏訪・上諏訪/2003)
下呂温泉(岐阜/下呂/2004)
山代温泉(石川/加賀温泉/2003)
玉造温泉(島根/玉造/2001)
別府温泉(大分/別府/2001)
由布院温泉(大分/由布院/2001)
阿蘇下田城ふれあい温泉(熊本/阿蘇下田城ふれあい温泉/2001)

/☆Go Back☆/



・二股ラジウム温泉 一軒宿
(JR函館本線 二股駅)

札幌から函館まで,下(苫小牧)回りで帰る途中,名前だけは聞いていた,二股ラジウム温泉の近くを通ることに,時刻表を見ていて気がついた.さっそく二俣駅まで行って下車して,向かうことに.宿に電話を入れたが,客一人の日帰り入浴だと車は出せないと言う.しかたなく,歩いて向かうことにした.工事現場を何度も過ぎ,森を抜けて,取り巻きのハチを追っ払い,歩くこと1時間でようやく着いた.宿の人も諦めて帰ったと思ったらしく,歩いてきたと行ったら呆れていた(ニッコリ)
風呂は立って入れる内湯を,珍しいラジウム泉の効能目当てで湯治しているじいさん・ばあさんが歩行してリハビリしていた.露天風呂は,ツーリング中のライダーが気持ち良さそうにしていた.
帰りは,宿の人に車で長万部まで送ってもらい,駅前で蟹飯を食べた.

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・流山温泉 一軒宿
(JR函館本線 流山温泉駅)

2003年に「駅名に”温泉”とついている」理由で訪ねた.出来て間もない温泉だったそうで,通りすがりの妙というやつで嬉しかった.駅前には廃車となった新幹線のやまびこ??が愛らしく向かえ,湯宿に伸びる道は,ミニゴルフ場のようで,草草に満ちていた.閑散としていて,もやがかかっていて期待を膨らませられる佇まいである.風呂は,ゆったりめの内湯と,湯気と夕靄で幻想感がある露天を有していた.客も少なく,多いにくつろげた.その日青森まで鈍行で足を伸ばすための,最終電車を気にしながらだったのが残念で,よほど機会が恵まれれば,再度ゆっくり訪ねたいとは思った.

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・登別温泉 滝乃家
(JR室蘭本線 登別駅)

3月に行った.知らないまちを歩くのが,記憶にも残るから好きで,JRの駅から温泉街まで1時間近く歩いた.愛用のハッシュパピーのヌバック靴で雪を踏みしめ,温泉街に近づいてからは,所々凍った下りの山道を,脇を通るバスやジープにぶつからないよう,滑らぬよう,注意して向かった.温泉自体は何のことはない,乳白色の,想像通りの湯殿だった.湯上がりに,温泉街を散策したが,妙齢の奇麗な女性が一人ハイキングコースを歩いていて,この女性はどういう気持ちで来ているのだろう,と後ろを歩いたが,結局声はかけられなかった.

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・鯵ヶ沢温泉 水軍の宿
(JR五能線 鯵ヶ沢駅)

高校2年の頃,山岳部の同窓と2人で,初めて青春18切符を使った旅をした.場所は東北1周と,北海道の函館の先ちょろっと.1泊目が〜八戸(深夜寝床を求めて八戸の次の無人駅,陸奥市川まで歩いた),2泊目〜大中山(函館の二駅先の無人駅),そして3日目に秋田方面に下りる際に,五能線を経由して鯵ヶ沢に立ち寄った.五能線の乗り継ぎが悪く,次の電車の待ち時間に巡り会った温泉である.無人駅の貧乏野宿旅で,3日間風呂に入っていなかったため疲れがどっとお湯に出た.
別格に癒された.サウナや,石畳をつたって行く露天風呂もあったと覚えている.大浴場で指先から髪の毛まで,伸ばしに伸ばして発散した.
大学4年で,再度北海道&五能線の旅を敢行して,鯵ヶ沢には再度一人で訪ねた.

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・不老不死温泉 一軒宿
(JR五能線 艫作駅)

青春18切符のJRのポスタにも出たことがある,日本海に張り出した瓢箪形の露天風呂が有名.清潔な内湯もある.露天風呂の湯は黄色がかっていて,海岸線の岩と,弾ける波しぶき,となかなかの風情であるが,振り返ると旅館から伸びる廊下が見え,景色もゴミが落ちてはいないもののどこか完成感に欠ける印象だった.冷えた500mlのスーパードライの缶を持ち込んで,ぐびぐび飲んだら,そんなことは忘れてしまいたいはずが,頭が鮮明に冷えてきて,寧ろ目についた.
その後,五能線を能代まで南下して,大学の先輩が属する読売新聞の能代通信所勤務に泊めてもらったり,白瀑神社例大祭(神輿の滝浴び)の取材に同行させてもらったり,美味い魚も馳走になって満足だった.

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・鍋石温泉 ウェスパ椿山
(JR五能線 ウェスパ椿山駅)

湯は無色透明で,名は温泉とついているが源泉ではなく,沸かし湯かもしれない.でも,そんなことはどうでもよくなってしまう絶景が楽しめる湯である.今まで訪ねた湯で文句無しにナンバー1.
180度以上が開閉式のガラス張りで,燦々と日が差し晴れの日はとにかく明るい.眼下には波打ち撓む日本海,そのアクセントに海岸線から小島(椿山と言う)が突き出している.この椿山までは一筋の道が伸び,入浴前に一汗かく格好の散歩道である.小山の頂きには社もあり,命がけで道を逸れて断崖の上まで出ると,一面の日本海の眺望を独占出来る.ミステリーの舞台になりそうな雰囲気である.
五能線は日本海に沿って伸びるが,その大半の道が,並行して走る車道よりも海側を通り,多いに主張してくれる.海岸線を走る多くの線路は,海との間に車道が走り,冷遇されているように思っている身としては値打ちがある.

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・大鰐温泉 羽黒湯??
(JR奥羽本線 大鰐温泉駅)

青春18切符で関東地方から北海道を電車で目指す道は2ルートあった(注).
1つは,始発から東北本線一筋で青森を目指す内陸ルートである.幹線のため乗り継ぎは抜群によいが,反面東北の中でも栄えた都市を結ぶため,見所を欠く.宇都宮で餃子,仙台で牛タンなどを楽しめるが,もう一歩となると,仙石線で足を伸ばして塩竈で寿司や松島で牡蠣を食べたり,釜石線で大分脇に逸れて遠野で風情を楽しむなど,寄り道が必要である.何より,道中に温泉に乏しい.鳴子,秋保,作並,八甲田や安比に行くには日単位の覚悟を要する.
もう1つのルートが,ムーンライト越後で新潟の村上に朝一に出る日本海側ルートである.このルート上に位置するのが大鰐温泉駅である.やはり,駅名に”温泉”とついているだけで嬉しい.街並みも,いかにもと言った三等級程の河川が流れ,道ばたに湯が湧いており,昔ながらの湯治場の雰囲気が充満している.8だかある共同湯の一つに入った.
注:盛岡〜八戸間が第三セクターになったため内陸ルートは閉ざされた.「青森←(快速海峡XX号)→函館」で一本であったが,快速海峡が急行化し,「青森←(鈍行)→蟹田←(急行)→木古内←(鈍行)→函館」という乗り継ぎが必要になった.2005年時点で,青春18切符のみによる北海道行は厳しくなっている.

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・かみのやま温泉 二日町共同湯
(JR奥羽本線 かみのやま温泉駅)

2003年11月11日,かみのやま競馬のラストディを見に行った折に,風呂に入った.駅から左手にバスターミナルを見て,幹線道路にぶつかるまで一直線.幹線道路を跨いで少し奥まったところに,(駅から一番近いはず)二日町共同湯がある.観光用という素振りを一切漂わせない,地元密着という佇まい,湯舟,洗い場を持っていた.こういう地元に生まれたかったor老後に住みたいなんて,一瞬思ってしまう.すぐに住みたいとは思わない時点で,大した願望ではないのである.また,かみのやま温泉は新幹線が通ってしまったので,都心からの便が圧倒的によくなったため,こういう湯が廃れて行く場合は残念でならない.こういうのも本当に無駄なおせっかいである.そして,これがきっと杞憂であろうという勝手な妄想さえも,また.

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・作並温泉 一の坊
(JR仙山線 作並駅)

仙台で一泊して,朝,温泉に行こうと決めた.秋保温泉に行くか,作並温泉に行くか.秋保はバスで行くことになるし,混浴の個室露天風呂があるなどカップル向きとどこかで見た覚えが合ったので,作並を選択するまでに時間はかからなかった.作並駅に朝9時頃着いて,温泉街まで1時間程かけて歩いた.しかし,共同湯なんかを抱えていない温泉は一見の客には冷たい.昼になるまでは,日帰り湯は解放されていないのだ.仕方なく,散策したり,構えがよい一の坊のロビィで寛いで時間をつぶした.肩掛け鞄一つの軽装はこういう時威力を発揮する.行動力にも,周囲へ溶け込む見た目にもプラスに作用する.
待ちに待った湯は最高で,清潔でだだっ広い内湯に一人足を伸ばし,露天も自然を側に感じられる素晴らしい作りだった.また,待たされた腹いせというわけではないが,薄桃色の浴衣を一つ拝借した.

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・網代温泉 平鶴
(JR伊東線 網代駅)

湘南からは東海道で乗り換え無しの片道2時間弱と,力まない距離に温泉が待っている.駅からは小振りな温泉街であれば全国共通で持っている唯一本のメインストリートに,干物屋や土産屋,メゾン一刻調のレトロなネーミングの喫茶店が張り付いている.潮風を浴びて疲弊を皮膚の内側に滲みださせた後は,熱々の温泉がしみて気持ちよい.毛穴が開く.露天風呂はゆったり足を伸ばして海を眺められ,お銚子でも浮かべられれば言うことなしなのだが.隣接する女風呂からは声が漏れてきて耳に嬉しい.館内の食堂で海の幸が食べられる.潮を十分吸った刺身は美味だ.

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・弁天島温泉 開春楼
(JR東海道本線 弁天島駅)

名古屋に出かけて,帰りは学生時分を思いだして鈍行で帰った時に寄った.弁天島に温泉があるなんて知らなかったが,ホームに立っている,駅周辺の見所の板に,温泉の文字を発見して途中下車をした.ところが,大衆浴場はなく,日帰り湯をやっているところも14時だか遅い時間からで,浜辺で海をめでつつ,読書をしつつで随分待たされた(こういう時間が大好きなのだけれど).風呂は温泉ホテルの域を出ない有り触れたものだった.時期時間的にか,単に寂れているのか,だだっぴろい風呂にただ一人浮かべるのは気持ちよかった.
また,弁天島駅前の食堂のアサリの酒蒸しとウナ丼はしみじみ”食堂”の味で美味かった.

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・下諏訪温泉 管野湯
・上諏訪温泉 片倉館
(JR中央本線 下諏訪・上諏訪)

名古屋から中央線で東京に帰る.北東(右上)に進み,長野県の塩尻で折り返し,南東(右下)に進むと,結局東海道で東に進んだことと同じく,東京に着く.塩尻から少しだけ南下したところに諏訪湖があり,温泉と御柱まつりの街,下諏訪・上諏訪がある.
まずは,手前(名古屋寄り)の下諏訪駅で下車する.いつも通り,駅前の絵がたっぷり書かれた木製の大きな案内図を見て,温泉街までの道を確かめる.お,共同湯の絵があるな♪.小雨降る中,共同湯の管野湯を目指す.途中道が分からず,いかにも地方の小さな町にある,衣類屋で道を聞く.血色のよいおばちゃんが快く道を教えてくれ,御柱まつりの絵柄入りのタオルまでいただく.ありがたい.言われた道を行くと,これは分かりにくい!照明もまばらな,防空壕のような薄暗い通路を進むと,温泉が開けていた.お決まりの,茶色いマッサージチェアがある.大きな丸いローリングが,ごりごり単調な動きで肩を痛めつける,あれだ.湯殿は共同湯の王道という,水色のタイル張りに,大きな湯殿,シンプルで数は少しの流しでした.
下諏訪から一駅南下して,上諏訪へ.立って入れるという珍しさに惹かれて,片倉館を目指す.諏訪に製糸業を起こした片倉財閥が作ったとかで,お城のような洋館の作りにびっくりする.古代ローマの浴室を連想させるような,大理石ではないだろうが,ビーナス風の白亜の像があったりと,湯舟から出る蒸気と相まって雰囲気十分であった.

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・下呂温泉 飛騨川脇の野天風呂
(JR高山本戦 下呂)

下呂には共同湯が数カ所ある.訪ねたのは,飛騨川脇の野天風呂,露天風呂と言っても人工的な浴槽に,壁とひさしで視界も狭いクアガーデンの風呂,歴史ある温泉街の面影をかろうじて残す白鷹の湯,受付が1階で,一度2階で脱衣して,湯舟は1階という変わった作りをしている.特筆は,なんと言っても,飛騨川沿いの野天風呂である.混浴.脱衣所なし.日中は下呂川にかかる大橋から丸見えのため男性陣が占拠していたが,日が落ちると,老若男女,しんなり浴衣を脱いでほってりと湯につかって温まる.
昨今青森の浅虫温泉が有名になっているが,下呂も古びた温泉街は健在で,お忍びで不倫旅行が似合う雰囲気を醸しており,夜,街を下駄音立てて歩くのはカップルばかり.街灯りはまばらで,スナックからは演歌が漏れる演歌もどことなく元気がない.バブル期はさぞ活気があったろうに,その面影,ひなびた感じが落ち着くのだろう.
ところで,日本三名泉は草津・下呂・別府だと覚えていたら,どうやら別府ではなく有馬らしい.別府は湯量か..

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・山代温泉 総湯
(JR北陸本線 加賀温泉)

山城温泉には,京都から日帰りで訪ねた.琵琶湖を湖西線で回るにも,北陸本線で回るにしても,乗り継ぎが悪く,敦賀までが遠い.長浜は湖畔,城,城の前の動物園もどきの公園で時間を潰せる.けれども,近江塩津は,駅前に,調味料+αの品揃えで,恐らく長く商売しているに違いないが,どうしてつぶれないか,どう考えても自分の思考力では納得のいく解が分からない商店があるだけだ.そして,どうにかたどり着いた加賀温泉駅.
 加賀温泉郷は,山代温泉,山中温泉,粟津温泉,片山津温泉からなる.知名度的に山代だろ,ということで,向かい先を決める.が,駅から歩くには遠く(1時間以上は旅中でも遠いと感じる.逆に 5Km, 1時間以内の距離なら鈍行旅行中は極力歩くようにしていた),タクシーで,どうにかたどり着いた山代温泉.
 温泉郷の中心に堂々と座し,古い造りの総湯へ.遠路来た甲斐あった雰囲気に浸かったが,湯に浸かれたのはものの数秒.暑い!45度くらい!?と短い滞在になってしまった.帰りによった飲み屋も,料理がウインナなど,地元の子供がたむろし,アットホームすぎていまいちだった.

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・玉造温泉 玉造温泉ゆ〜ゆ
(JR山陰本線 玉造温泉)

出雲大社,名湯と名高い玉造温泉を目指して,九州からの帰路,日本海に沿って山陰へ向かう.山陰本線は海に沿って進み,切り立った崖からの景色は絶景,つい,途中下車して散歩をしたい気持ちに幾度もかられた.しかし,旅程の都合許されなかったのが大分残念だった.
温泉街へは,玉造温泉駅から徒歩で.川沿いに夕沈みの中をぷらぷら歩いていく.道中はひっそり,家もまばらで,名湯というよりは秘湯といった趣であった.とたんに,ひらけ,温泉街へ到着した.入湯したのは温泉街中心にでーんと近代的な建物を誇示する共同湯・「ゆ〜ゆ」.湯の質,温度ともに管理され,気持ちよかったが,どうにもスーパー銭湯っぽい安っぽさがあり,名湯につかったという感じはなかった.老舗旅館に飛び込んで,日帰り入浴させてもらうべきであったと,帰路残念に思った.
松江で野宿して,翌朝訪ねた出雲大社の松並木は,流麗とした,まるで雲の上の居心地を演出しており,並木沿いのベンチに仰向けになれば,至極の昼寝場であった.

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・別府温泉 竹瓦温泉
(JR日豊本線 別府駅)

青春18切符2枚を使った大学2年の旅中,中盤に大分は別府の共同湯,竹瓦温泉に宿をとった.素泊まり1000円だった.駅前の本屋で,名物な食べ物や,泊まれそうな宿を探している際に目にとまった.部屋は大部屋に各自1畳ほどのスペースをもらって雑魚寝で,風呂は階段を下りて地下にタイルばりだったと覚えている.24時間いつでも入れるとは言え,夕朝と2度入ってお腹一杯だった.
フロントで携帯の充電が出来たことも,野宿旅の身にはポイントが高かった.まさか駅から電源をもらうのも申し訳ないので,旅も数日を経ると携帯のバッテリィ残量を気にしたものである.

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・由布院温泉 乙丸温泉館
(JRゆふ高原線 湯布院駅)

博多から久留米を経由して,九州の上半身を横断し,大分を目指す.途中の見所は,古くから知られ,最近黒川温泉と共に,九州温泉ブームの火付け役となっている感がある湯布院.響きからして心躍らされる,「ゆ・ふ・い・ん」.駅に降り立つと,土産物屋,観光客で活気があり,人気温泉街の入り口の匂いがぷんぷんする.高級旅館も多い湯布院であるが,この感じだと,中心地からは離れた,山沿いに高級旅館が散っているのだなと,直感が走る.温泉街のムードを肌で感じられるのは,鉄道+徒歩ぶらり旅の醍醐味であろう.
駅前の案内マップで共同湯を探す.乙丸温泉館,発見.乙とは,またこちらも響きがなんともよいではないか.街を散策しつつ,向かう.地図だと近くにきたはずなのに,温泉らしき建物がないと思っていたら,看板を発見,なんとも廃校になった小学校の校舎らしい建物が乙丸温泉館であった.湯は,文字通り,高級温泉街に残る,地元民が守ってきた,共同湯という趣でなんとも心安らいだ.

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・阿蘇下田城ふれあい温泉 鉄道駅内の温泉
(南阿蘇鉄道 阿蘇下田城ふれあい温泉駅)

青春18切符2枚を使った大学2年の旅中,中盤に大分から熊本まで横断した際に訪ねた.駅名に温泉とついているだけで,立ち寄りたくなるのは自然なことだが,温泉浴場を併設した鉄道駅というのは珍しいのではないか!立派な岩の内風呂を有している.他に入浴している人はなかったと覚えているが,こういう地域密着の温泉では地元の人とはち合わせたいものである.
なお,本駅の次の駅名は「南阿蘇水の生まれる里白水高原」とこちらも長い.少し歩くと緑生い茂る中,こんこんと名水が湧いている.

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