week diary 2006 /☆Go to Index Page☆/

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2006.12.31 目には見えない便利なやつ
 2006年「今年の漢字」は「命」である.あまり実感はない.
 私にとって,2006年は「停滞」であった.同じ前進がないにしても,「蓄積」や「充電」と言った,次に繋がる何かさえ得られなかったことに集約され,そこに哀しさがある.仕事では小さな肩書きがついたが,技術力は昨年に比べ伸びが収束している.このままでは来年/再来年には平行線に落ち着いてしまうだろう.生活に大きな不満がある訳ではないが,「平凡」という言葉の隣は居心地が悪いと感じる.イス取りゲームは佳境であり,品定めをしているうちに,無理して座ってみればワクワクした光景が見られたはずのイスはほとんど埋まってしまった.
 「英語の鍛錬」「一芸(具体的に書けない時点で終わっているが....)」「イスタンブールで頓挫した世界放浪の旅(まずはCAMINO DE SANTIAGOへの準備)」を2007年では形にしないと,心はより貧しくなるに違いない.年が変わればどうにかなるものでもないが,”区切り”という便利な,目には見えないものにすがり,決意新たに過ごしたいと思う.
 2006年の最後は,卓上電鉄(音無響線)に出来た,Macディスプレイのトンネルと,ペーパークラフト"小さな貨物駅"を望みつつ.

2006.12.31

2006.12.24 道具の水準
 近所の道ばたから富士山方向に狙いをつけて,思いっきりの逆光を,1/1905のシャッタスピードで撮影した.カメラは携帯電話のpremini-IIの付属カメラである.光の筋が正六角形に,可視として切り取られており,違和感を感じさせない.今年の正月に始めたweek diaryは50回を超えてもうじき一年を迎えるが,その間の挿入写真は全てpremini-IIで撮ったものである.道具や環境はいいものがある以上それを使って,それからの話なので,だからどうした,という話題ではある.ただ,使える金が増えたせいもあろうが,中水準の道具の層が厚くなり,高水準の道具を使うべき人はプロの中でも限られた人間だけで十分であろう,という状況になったと感じる.

2006.12.24

2006.12.17 黒い雨 降る
 松田優作の映画「ブラック レイン」を見た.主演はテロップ(字)上ではマイケル・ダグラスであるが,映像(動き)上の主張は松田がダグラスを上回っていた.松田のまわりは空気が止まり,凍っており,松田の動きに連れ立ってそこかしこに真空が生じる.さも他者が踏み込むとカマイタチに切り裂かれんとするがのごとくに.松田優作には,赤いシャツにボルサリーノ帽子を被った探偵物語のイメージしかなかった.それも,過去の映像のワンカットが再度使われたのを稀に偶然に目にするくらい.ちゃんと見た「ブラック レイン」の松田は台詞は少ないけれど,仕草だけで伝わる存在感は説得力があった.
 15日,松坂大輔がボストン・レッドソックスへの入団を決めた.記者会見で「対戦したいバッターは?」と聞かれ,「イチローさん,あと,松井さん」と答えたのには興ざめした.これは日本メディア向けのコメントであり,投手の目的は試合を作ってチームが勝つことである中で,尚個の楽しみとして対戦したいバッターがいた場合,その本音としては大リーグの強打者であるA,ロッドやハワードが挙って欲しいと感じた.でも,松坂の球筋はきっと一流であり,アメリカでも活躍すると思う.

2006.12.17

2006.12.10 ハイライト キャンドル
 部屋の天井の中央には蛍光灯がへばりついている.入り口近くのスイッチを押すと,部屋中を平等に明るく照らしてくれる.こんなに光はいらない,というほどに.そこにはコントラストがない.”周囲の明るさ+心の安定度=定数”と言う式があると思える程に,気分は落ち着かない.加えて,パソコンのモニタァが光を拡散する.携帯電話も鳴ると光る.
 天井灯を灯し,窓から光を取り入れ,そのうえデスクライトを置いて電飾する人間は,よほど上述の式の定数が大きい寛容な人たちなのだと感じる.
 だから,私は書斎の天井灯は灯けない.本当は「付けない」がいいと思う.西と南に二面ある窓は雨戸で太陽光を遮りっぱなしである.唯一,黄色の婉曲したガラスを通して,スタンドライトの電球が,デスクの極一部にハイライトを浴びせる.この暖かい光,部屋の隅までは十分に到達せずに,白い壁に影を作る.
 でも,一歩書斎から出るとやはりどこもかしこも明る過ぎる.そして,数にものを言わせ,手入れが行き届かずに,息絶え絶えに,不規則な点滅を見せる蛍光灯を見るたびに,心はどんよりと不安定になる.

2006.12.10

2006.12.03 卓上電車を走らせ目を瞑りましょう
 10.08に書いた卓上電鉄(音無響線)を着々と拡張している.デスクの上が愉快になっている.
 まずは,天賞堂で手に入れたFALLERの"バラック小屋"(写真左)と,Modellbahnで購入したKibriの"工場"(写真右奥)のストラクチャを,田宮のプラモデル用接着剤(白キャップ)と瞬間接着剤とOLFAのデザインナイフで工作した.本場ヨーロッパのものを組み立ててみたかったし,存在感を持たせるために線路はN(9mm)サイズだが,ストラクチャはHO(16.5mm)サイズである.工作中は,接着剤が,指に付着するわ,仮組みなしで進めたために各パーツにはみ出るわで,手作り感が残る出来になってしまった(苦笑).でも,没頭出来て本当に楽しかった!ストラクチャがあると,景色がぐんと出る.短いエンドレスをまわる電車のバックに描く空想という情景に,リアリティをまぶしてくれる.現在は,年内を目標に(株)ヒルマモデルクラフトの"小さな貨物駅"を作成中である.素材はプラスティックではなく,初のペーパークラフトである.
 車輛は,FLEISCHMANNの7325(141型)(写真右の機関車)と8051(写真左の客車)を増強した.KATODD51より圧倒的にモータ音とレールをする音が静かなうえ,低速運転もこなしてくれる.何より,赤色が落し目の照明の室内に映える.マックのディスプレイの脚の間をトンネルに見立ててくぐらせたり,パンダグラフを指でちょんちょんしたり,読書やパソコンの合間に和ませてくれる.もう一輛小型の黄か青の客車を手に入れて連結させたいところ.その他,シェイの機関車他が欲しい欲求はあるが,音無響線は単線であるし,飾っておくだけというのも寂しいので見送りである.

2006.12.03

2006.11.26 不憫なり,かに座
 平日の朝6:25〜7:00は決まって次の流れでテレビのチャンネルをサーフィンする.
・6:25〜6:30 :NHK教育のアジア語楽紀行,トルコなどの街並を楽しむ
・6:30〜6:32 :NHKのおはよう日本,ヘッドラインを見て,首藤奈知子アナの「X月Y日Z曜日,NHKニュースおはようにっぽんです」という声で爽やかな気持ちに
・6:32〜6:45頃:TBSの朝ズバッ,みのもんたに鍛えられている高畑百合子アナの掛け合いで前日のスポーツを抑える.
・6:45頃〜7:00:フジのめざましテレビ,皆藤愛子の「予報です」「気温です」という”です/ます調”の歯切れよい言葉と今日の愛言葉で天気を見て,軽部真一アナの軽快な映画情報などを聞き,早耳ムスメ(一押しは南明奈か?)たちが取り上げるファッションやトレンドでふ〜んと思い,高島彩アナが読む今日の占いで落ち込む....

私のかに座は週の4日くらいを9位〜11位の定位置で登場するからだ.ランダムに現れない分,例えば星を見て占う場合,星なんて毎日ほとんど位置が変わる訳でもないし,逆にちゃんとした方法で占っている気もする.でも,かに座の順位が悪いと少し落ち込む(笑)

2006.11.26

2006.11.19 Beaujolais(ボジョレ)からBonjour(ボンジュール)
 11月の第3木曜はボジョレ・ヌーヴォの解禁日である.大学4年の頃は,銀座の明治屋で昼前に4本買い込んで大学に持って行った.まずは講義室で1本空けた.途中講師に見られたが,呆れ顔で見られただけ.次いでサークルの部屋に持ち込み,後輩2人と翠色のボトルを空けた.残りの2本は気持ちよく家に抱えて帰り,空けた.
 昼に飲むワインはうまい.スーっと酔いがまわってきても,明るい日射し,まだ日は長い.それが楽しい.夜に飲むワインは,味わう,でもワインの味は難しい.樽の香りも,ブドウの成熟も,利けない.結局,大学を出てから一度も”昼”にボジョレ・ヌーヴォは飲んでいない.それが哀しい.
 今年は解禁日の翌11.18,日が暮れてから銀座6丁目の鉄板焼「天」でボジョレ・ヌーヴォを飲んだ.焼きウニや焼きホタテには合わないな,と思いながら味わった.そして,八海山の純米吟醸や久保田,高砂などの日本酒に切り替えて,焼きアワビや,フォアグラ,ステーキを楽しんだ.

2006.11.19

2006.11.12 湘南の"まち"が力を失う
 藤沢の東急ハンズが年内で店を閉める.東急ハンズの1号店だったそうである.数年前には駅前の西武が潰れ,昨年は丸井が店をたたんだ.前者の跡地にはドラッグストア,後者の後釜はビックカメラが入った.他にもちゃらちゃらした外見のラーメン屋や,予備校,駐車場が駅前を陣取り,どんどん藤沢の景観が安っぽくなっている.ふらっと出かけたいと思わせる街ではなくなった.哀しい.集客力を失った街は,雪崩式に衰退するのではなかろうか.次にもし名店ビルがなくなったら,死に体だ.湘南台は有隣堂書店が,パチンコ屋に取って代わられたと聞く.
 対照的に,東海道線沿線では,100万都市川崎に勢いがある.東口は元々混沌としていて楽しい街だったが,今秋,西口にショッピングモール"LAZONA????"が立ち上がり,ノッている.JRの線路で隔てられた両側が栄えている街は少ない.仙台しかり,名古屋しかり,満たしていない大都市は多い.
 そんな中,快速の止まらない東海道線辻堂駅の北口は,現在さら地で,開拓の真っ最中である.南口は今も10年前から変わらず寂しく,味わいがある町だが,今は葬儀屋とパチンコ屋しかない北口がどんな景観になるか楽しみだ.いっそ森でも作ってみたら面白かろう.

2006.11.12

2006.11.05 チクッ ドボドボドボ ズキッ クラッ
 Photo Shopのブラシで塗り絵をした.要は血だ.健康診断で抜いた血だ.
 溜池山王の日枝神社で「倒れませんように」と100円の賽銭で願ってから,健康に診断に向かう程,血を抜く行為は駄目で,周囲に小心ぶりを見せつける.注射が嫌いかというとそうではない.トルコ東部(ドゥバヤジット)で猫にひっかかれて,イスタンブールで狂犬病(猫も媒介する)が発病しないように注射したり,ラオスでやられたダニの皮膚炎を静める注射をバンコクで打ったりと,採血以外で最近打った注射はへっちゃらだった.
 血を”抜いた”後必ず訪れるクラクラ感を周囲に晒し,あからさまに周囲の血を抜いた人より狼狽している自分を,幽体離脱した客観的な自分が見ているのが嫌だ.何であんなにたくさん血を抜くのか腑に落ちない(検査に必要な量はほんの少量でいいのではないか)のが嫌だ.
 とはいえ,血を抜いた日の夜,抜かれた右手を思い切り振り抜いて,ダーツを1時間程やった.違和感もなく,通算13回目の3 in a bedが出た.

2006.11.05

2006.10.29 気づかない?安っぽさ
 川崎で行われた会社のダーツサークルの大会(11月頭からイギリス出張の,髪も性格もnatural waveな氏と組んで準優勝!!)がお開きになったあと,皆が都心に帰って行く中,少数派の下り東海道線に乗って,優勝メンバの先輩に,戸塚の某クラブへ連れて行ってもらった.2人で2時間座って,ボトルを1本(6000円)入れて,18,000円の店.
 お相手の女性は,落とした照明に映えるメイクと話ぶりで品がよかった.客は威張っておらず,ゆるやかに寛いでいて好感だった.フロアの調度もシック調に纏まっていて違和感がなかった.テーブルに置かれた,TaKaRaの"JAPAN"(20°)のボトルは,中身はともかく瓶のデザインが冴えを見せ,客のグラス,女性用の小グラス,ロックボックス,掻き混ぜスティックともども,浮きがなかった.
 が,である.酒を割るお茶は,市販されたペットボトルがそのままの姿でデーンとテーブルに置かれていた.空気が台無し,興ざめである.
 駅前に林立する塾の建物,パチンコ屋,飲食チェーン店の”建築”や”内装”が,街の,フロアの美観をぶち壊している.最低限のセンスをもって周りにとけ込む見栄えにするためのコストと,そうした場合の集客効果の収益,往々にして後者が大きいと思う.そして,このことに共感出来る群衆の一員でありたい.

2006.10.29

2006.10.22 叙述トリックで賭けを楽しむ
 日本シリーズは落合中日と新庄日本ハムの対決である.小額なりでも握ると俄然力が入る質なのだ.知人とどちらが勝つか賭けをした.行われたやりとりは次の通り.

 小生「日本ハムと中日どちらが勝つと思う?」
 相手「中日」
 小生「あ,やっぱり.そうだよな.かぶると賭けにならないし.じゃー中日が何回負けて優勝すると思う?」
 相手「2回で」
 小生「う〜ん.日本ハムも善戦すると思うから最終戦までもつれるのじゃないかな.では,中日が0〜2敗ならそっちで,中日が3, 4敗の場合はこちらの勝ちでいい?」
 相手「いいよ.自分に大分”ぶ”があるけど」

 当然確率的に”ぶ”があるのは私である.「中日の4敗(=日本ハムが優勝する場合の全パタン)」は確率の半分であり,更に「中日が3敗(=中日が優勝する場合の一部のパタン)」を上乗せしている.中日と楽天がやるのなら話は別だが,日本ハムとやるなら力関係など勘で,不確定要素と言えよう.とはいえ会話中,相手の言い分は全て通している訳で,お互い気分よく勝負を楽しめるという利点もある.

2006.10.22

2006.10.15 煩くないユーザー・インターフェスこそ!!
 PC9801の次に触ったパソコンはマックのPM7700で,その後はクアドラを挟んで,現在のPower Mac G5(デュアル2GHz)に至までマックを使っている.
・Adobe(GoLive, Illustrator, PhotoShop, OS9時代は重宝した今は亡きStreamline!!)でホームページを更新したり,大学時代は広告を作ったり
・AppleWorks(PM7700の頃は,クラリスワークス&インパクト)で論文を書いたり
・ITunesで音楽や海外のラジオ(これが素敵)を聞いたり
・SafariでWWWを見たり,CabosでP2Pを利用したり
 と,こんな使い方だ.会社のPCはWinだし,上記したことはWinでももちろん出来るのに,マックを使い続けているのは,Winよりも決定的にシンプルなユーザー・インターフェスがマックにはあるからである.画面の明るさ(ガンマ特性でWinの画面って暗い),アイコンの可愛さ,ツールバーやメニュバーの意匠の行き届き,作業やインストール時にあれこれ聞いてくることの少なさ,等,Winと相対的に見て段違に洗練されている.昔は爆弾マークや画面が真っ白になってよく落ちたマックだが,会社のWinは日に何度もタスクマネージャからアプリを強制終了させているのに対して,今のG5を使って3年でアプリを強制終了させたのは両手で数えるほどしかない.デザインの洗練のうえに,安定間も得ている.加えて,現在使っているアップルのUS配置のワイヤレスキーボードのタッチ間は,十分に深く強く押している感がありながら長時間使っても疲れない.過去に叩いたキーボードで断トツの使い勝手である.光学式のワイヤレスマウスは,1つボタンだからこその手首全体を使ったクリック感が気持ちよい.
 Mac Fan(毎日コミュニケーションズ発行)で毎月情報を仕入れて,次はIntelプロセッサ搭載のMac Bookを狙っているが,OS10.5 "Leopard"が出てからにしたいのと,まだまだ現役のG5に不安はないので暫く先だろう.それにしても銀座のアップルストアって,1階は店員:客の割合が7:3くらいなのに4階では1:9である.ここでは見栄えだけで,中身まで満足が行き届いていない.

2006.10.15

2006.10.08 卓上電鉄(音無響線)
 机の空き地にNゲージ(9mm)の線路を敷いてみた.DD51(耐寒型JR貨物 A更新車)の一輛編成が,エンドレスに,コトコト(妄想),ウンウン(電子音),グルグル(見た目).低速運転で1周65秒の路線,音無響(メゾン一刻にかけて)線だ.ヘッドライトが光ったのは嬉しい驚きで,HOゲージとかもう少し大きいスケールじゃないとディテールは駄目かなと思っていたので,とっても楽しい.机に遊び心が出て,にっこり,うっとりである.年内に,もう一輛の増強(江の電かヨーロッパの汽車!)と,木々や駅などちょっとしたレイアウト(キットを工作したい!)設置を目論んでいる.先週の英語の500例文丸暗記のような苦行はスタートダッシュが肝要だが,こんな趣味はほっといても率先する分,「始めはゆっくり」が末永く楽しむコツであろう.
 RM MODELSという鉄道模型の雑誌や,ネットで少し勉強をしてから,ナイルレストランのムルギーランチを久々に食べること(入り口のお喋りなインド人はまだいましたね)と抱き合わせて,鉄道模型の本家「銀座 天賞堂」に行ったものの,飛び交う客と店員のマニアックな会話(型番連呼)を聞いて逃亡した.後日,藤沢の赤羽模型で写真のセットを購入してまずは鉄道模型の一歩目である.線路が敷けた今,年内の目標目指して,天賞堂に11月に再アタック予定である.11月は競馬のG1が目白押し!新橋の武士Dartsでダーツを数ゲーム放ってから,新橋のWinsで馬券を買って,日比谷公園と帝国ホテルの間を通って銀座4丁目まで散歩するのは気持ちがよい.


2006.10.08

2006.10.01 英語にそっぽを向き続け
 英語の勉強は私にとって,本当に続かない.現状の生活で,英語に触れる機会は読むことがほとんどで,現時点の語学力ではさして困っていない.でも口から英語がついて出る程では全然ないし,年に数回その願望にかられて「英語を勉強せねば」と言う衝動が上がってくる.大学1年からになるので,かれこれこんなことを7年繰り返していることになる.
 本当に英語の勉強は毎度三日坊主になるので,その原因を考える機会だけには恵まれてきた.
 1. やはり現状の生活では必要に迫られていないから.(本当はどうだか・・逃げているだけなのだろう.きっと)
 2. 「英語を勉強せねば」の衝動の原因は,自分に対する不安から来ることが多い.将来の自分への漠然とした保険としての英語だ.充実していない自分を見つめながらだと,私の気力では続かないのだろう.

 最近,また「英語を勉強せねば」の衝動に見舞われている.また駄目だとは思わずに,『和文英訳の修行』,この古風なタイトルの本の予備編にある,500の例文を今から2ヶ月,年内に丸暗記することを宣言してみたい(44. Let nothing be done by halves. の精神で).結果は年末報告で.さて,いかに!!

2006.10.01

2006.09.24 群衆,密集,奇習
 日曜に藤沢に行ったら,人がごったがえしていた.これら群衆は普段どこにいるの?と驚く.市民祭りというのをやっていた.長らく近辺に住んでいるけれど存在を知らなかった.新しいのだろうか?調べたら33回目だそうだ.
 ロータリィに集まって,少しの神輿という統制のまわりを,思い思いにわいわいやっている密集を眺めると,この中のどれくらいの割合の人が本当に楽しんでいるのだろうか?と冷ややかな気持ちになった.小学校の運動会から中高の体育祭,合唱祭,文化祭,大学や会社のコンパ,コンサートなどなど,人は群がって何かするのが年々下手になっているのではないか?と,根拠もなしに思う.少なくとも一体感は乏しく感じる.誰か別の人が盛り上げてくれることを期待し過ぎではないか?つまらないと感じた時点で早々に勝手に見切りをつける忙しい人が多いのではないか?ちょっとはみんなをアッと言わせるのを常々目指しつつも,結局これらの像,それが私のようだ.
 来年は郡上八幡の盆踊りにでもまた出かけて,群れる楽しさを再確認せねば.と,そんな先延ばしの考えが真っ先について出るようでは・・!!そもそも,一晩下駄をすり減らして,汗飛ばして,あれだけみずみずしかった郡上八幡の盆踊りが,今本当に楽しく踊れるのだろうか!?オイッ.


2006.09.24

2006.09.17 医者に行くかの見極めって
 3週間4回に渡り,10年以上ぶりに平塚の歯医者に通った.新しいところよりも,少なくとも医者については馴染みがあったほうが,踏ん切りがついて足が向きやすいようだ.虫歯ではないみたいで,歯の表面が欠けて神経が剥き出しになっていたとのこと.神経を殺す治療をしてもらった.治療中は先生や,助手,看護婦さんの目を見つめているのが落ち着く.(でも,血を抜く注射だけはどうにもならない.視線は定まらず最悪だ.)
 今回は,食事中はもちろん,何も口にせずただ座っている時も時折,左脳の下の方を突き上げて揺るがす雷のような痛みが走った.平常な生活がままならず,歯医者にかけこんだが,やっぱり医者には極力行きたくないのが本音である.症状が悪化してから,倒れてからでは遅いとは思いつつも,月に1度くらいはやってくる,少々のだるさや熱っぽさや咳こみは,今回は勘弁してね,と上手に付き合って時間という薬によって退いてもらう.医者に行くか行かないかの決定的な違いは神経に訴える,脳天を抜ける痛みかどうかのようだ.若さというプライオリティを消失していくなかで,いつまでこの基準で行くのだろうか?

  2006.09.17

2006.09.10 満足の収束に向かう反復作業
 のこぎりを轢いて木を切る,ふるいを振って土を分別する,一定間隔でまわっているベルトコンベアに物を載せる(高校の頃初めてやったアルバイトはベルトコンベアに花を一輪ずつのせて花束を作ることだった.日給8500円也),ボールペンで本を紙に書き写す,パソコンでコピー&ペースト作業主体で資料を作る,これらの割と短時間で,ある満足の満足を伴って完了する反復作業が好きだ.データを分析比較して読み取った情報をレポートにしたり,広告のデザインを作ったりといった,所謂クリエイティブな作業よりも,自分で設定したゴールに向かって反復作業のペース(微分をプラスやマイナス)をコントロールしながら成し遂げる行為に,人間らしさを感じる.そう自覚するようになった.
 そんな反復作業の中で,フィルタにお湯を数回に分け容れてコーヒーをたてるのがなんとも落ち着く.立ち上る香り高い湯気に複雑系を想起したり,お湯がコーヒーに変わる過程でフィルタにできる模様を楽しんだり,手の動きは単調・単純に動いている中でも,内ではいろいろなことが巡っている.


2006.09.10

2006.09.03 潮風と対峙しに@近場の波止場へ
 網代に行った.湘南からは東海道で乗り換え無しの片道2時間弱と,力まない距離に温泉が待っている.駅からは小振りな温泉街であれば全国共通で持っている唯一本のメインストリートに,干物屋や土産屋,メゾン一刻調のレトロなネーミングの喫茶店が張り付いている.海に出て,波止場で熱せられたコンクリ−トに座し,タバコをくゆらせて,ボートや水着のスイマー,たゆらかな波をなぞる.皮膚から,鼻から,潮風を吸って,鉄をミネラルを噛み締める思い!!健康になるのを感じる.
 ご多分に漏れず熱め(41度以上)の湯に肩まで浸かり,もう無理,足まで,おっさんとの見栄で無理して肩まで,を繰り返す.毛穴が開く開く.風呂上がりはビールで肌を引き締め,刺身が纏った潮を胃に取り込む.帰りは,ぐったりと電車に揺られて一本道で家路につけば,嗚呼,出かけた気になる.
 追記:高校の同窓で,太陽のような明るい笑顔だった「網代さん」!!googleしてみたらヒットした.都内で勤めているようです.顔写真も出ていて懐かしかったですよ.

2006.09.03

2006.08.27 夏の休日の午後 1つの理想的なくつろぎ
 暑い日が続いている.風がなく湿度が高いから,ひざの裏やら背骨のまわりに汗がじっとりと気持ちが悪い.数年前までは,周囲が暑そうなのを見ると涼しく感じるため,暑いのは得意だったが,今やまわりと歩を合わせてクーラーの下に駆け込むようになった.そんな,暑い夏の休日の午後の過ごし方で理想の一つは,湘南ビールでグビリとやることである.
 牛舎や畑をすり抜けて自転車のペダルを踏むこと15分,茅ヶ崎市香川に地ビール"湘南ビール"の工場があり,併設のレストランでは,できたてのビールを供している.湘南ビター(写真左),ルビ−,リーベ(写真右),ヴァイツェンボックなどの地ビールを,木を主体に自然光をふんだんに取り込んだ開放的なレストランで飲める.汗がすっとひく.窯で焼くピッツァや,鮮魚のカルパッチョも美味しい.
 にしても,ここは車以外のアクセスが相当不便な場所にあるにも関わらず,平日でさえ賑わっている.グループに酒が飲めない便利な運転手さんがいるのだろうか!? みんな地元の人!? 私が近頃一番好きなラーメン屋,大崎の六厘舎も,駅から10分歩く不便な場所にある.やはり,ネーミングや場所ではなく,中身/コンテンツこそが,人が選ぶうえでの決定的に重要なファクターなのだ!! そして写真の湘南リーベが受賞した"ワールドビアカップで銀メダル"などの冠を元にした話題性も火付けにかかせない.


2006.08.27

2006.08.20 ミスター 広島
 今年2回目の野球観戦,浜スタで広島−横浜戦を観た.
 湘南育ちの私は,広島ファンである.天の邪鬼な性格から派生して,他人が応援しないところを応援したい気持ちからファンになったと覚えている.自分が応援しているチームが勝つより,他人が応援しているチームが負ける方に喜びを覚えるのだ.(近頃得にだらけ者,怠け者になり下がったと感じる)自分とは逆に,セリーグで唯一,根性を前面,古びた広島市民球場でユニホームを泥で汚すことを美学,にプレーする集団,このイメージ(実情は??だろうが)に憧れを覚えたのもファンになった要因として大きい.そして,子供の頃,1986年の西武との日本シリーズで,第8戦までもつれながら散った美学が広島を私の中で美化している.
 北別府,川口,達川,高橋慶,正田,江藤,紀藤,ロペス,金本,彼らはもういない.緒方はベンチに下がり,私の中で生き残ったミスター広島は,「前田」である.私も昔は,頑固な天才のはずだったのだが・・.

2006.08.20

2006.08.13 長時間目に入るものたち
 結局一週間どこにいる時間が長いかといえば,ベッドの上と同じくらい,会社のデスクなのだ.そのデスクの上にあるのは,ノートパソコン,ディスプレイ,種々のコードやケーブル,ムック(ガチャピンの"弟子"らしい)の小人形,箱ティッシュである.会社のパソコンにベタベタとシールを貼るわけにはいかないので,この中でアレンジ可能なのは箱ティッシュになる.
 原油高による値上げだとか,北越製紙へのTOBなど,話題は最近豊富であるが,"SCOTTIE"だとかむきだしに書かれたティッシュ箱は,外見無骨に感じる.コケティッシュでもなんともない.というわけで,ティッシュ箱ケースを探していたのだが,やっと見つけた.
 今までおやっと思った品は皆5000円超で,イマイチ踏ん切りがついていなかった.長時間目に入るものだから金をかける考えは当然あり,高めの料金設定もよしだが,探せば他にもっといいものがありそうなだけに,もうワンパンチ不足だった.写真のティッシュケースは寒川のカントリー工房『Sugar』で見つけた.1365円,可愛らしく,木の薫りが香ばしい.着せ替え用にもうひとつ欲しいな,とは思っているけれど,しばらくはこれを目に入れよう.


2006.08.13

2006.08.06 空を駈ける
 茅ヶ崎サザンビーチに花火を見に行いった.☆ドン/ドン☆と空で赤・青・黄の光が弾け,煙が這う.火薬の種類は数える程で,円形に広がるものか,枝垂れるものが単調に続く.茅ヶ崎花火大会はよく行ったものの,サザンビーチ花火大会は始めてだった.でも,雰囲気は共通してしみじみしたもので,地元ぉ〜という空気には好感がもてた.
 失敗したのはビールを持ちながら見られなかったことか.海岸沿いの屋台は1軒で混み混み,134号沿いにコンビニはなく,会場に到着した時には完全に買うチャンスを逸していた.500ml缶1本で1000円なら買うな(実際言われたらためらうだろうけど),と何度も思った.高校山岳部の頃登った南アルプス北岳(3200m)頂上なら,冷えてれば2000円でも買う奴は買うだろう.飲みたいシチュエーションでの欲求は,圧倒的な購買需要になる.来年はクーラーボックスと御座をもって,浴衣を着流して楽しみたいな.

2006.08.06

2006.07.30 3Dゲームでくらくら
 春にMYST Vというゲームを買ったがほとんどやっていない.酔うので,始めてすぐにくらくらっとなって,危うくctrl+Qで終了させる始末なのだ.車.バス.電車はもちろん,ジェットコースタでも酔わないが,どうも3Dゲームはからっきしである.平面のモニタに無理矢理奥行きを表現している,ひずみが私の三半規管には堪える.絵として見ているだけなら平気(それは二次元)だが,そこに動きが加わると・・.脳が悲鳴をあげる.
 小学生の頃,友達の家でマリオカートをやるのは苦行だった.亀の甲羅をぶつけられ,我がピノキオがくるくる回転しているとき,私は気が飛ぶのを必死に堪えていたのだった.
 やはり画面ゲームは,囲碁や将棋,麻雀,花札,バックギャモン,チェス,ボードゲームに限ります.あと,Daily Portal Z(@nifty)のゲームはよく練られていて,遊べる.
 ゲームって一瞬の満足感はあるけど,後に残るものは少ない.そのことを知りながらやるのは,やはり今を楽しみたいから?どうでもいいや.


2006.07.30

2006.07.23 5年に1度二俣川に行く楽しみ
 免許更新のため二俣川の運転免許試験場に行ってきた.不安は裸眼で視力検査をパスできるか,楽しみは試験場に向かう坂下にある中華屋のレバニラである.
 視力検査は無事パス出来た.でも,前の人数人が「左,下,右」と3回答えてオッケだったのに対して,私は「右・・・じゃなくて左ですね,下・・・・・」と6回も答えることになったので,ギリギリだったのだろう.初めの方は勘だったので仕方ない.後ろもつかえていて,たまに正解したから見逃してもらえたのだろう.いよいよ次の5年後は厳しいかな.
 そして坂下の中華屋は5年ぶりだったが健在だった.前食べた味と変わってないかは覚えていなかったが,ウスターソースが利いたレバニラ(レバニラとニラレバの違いは??)炒めは,変わらずうまかった.客はマバラなのに継続している食堂って,どうやって収支を賄っているのだろうか?家族経営で人件費かからないから?でも1時間に客が2人だと・・.趣味なのか? 『竿竹屋は何故つぶれないのか?』(光文社新書)に追随して『街の食堂は何故つぶれないのか?』でも出ないかな(笑)


2006.07.23

2006.07.16 JACK-RABBITS:品
 近頃”服”を買うのはもっぱらプランタン銀座内のBANANA REPUBLICか,藤沢名店ビル内のセレクトショップJACK-RABBITSである.お洒落のお供は高校の頃からずーっと,藤沢丸井(特にイクシーズ/ダーバン)であったが,今冬に潰れた.
 共に置いてある品全部を欲しいと思わせる程,品が行き届いている.物色していて楽だ.何気なく手に取って,合わせて,はい,購入.それで失敗がない.来店前にこんなアイテム手に入れたいなと思い描いたイメージがレイアウトされている.店員も話を膨らませてくれて,いろいろ教えてくれ,会話して楽しい.
 先日はBANANA REPUBLICでストライプのパンツ,JACK-RABBITSで”STONE ISLAND”(made in Italy)のニットと,スラックスを買った.いいもの買って身につけているなと実感するだけで,胸をはって歩ける心持ちにしてくれる.
 また,アクセサリは”湘南とれたて”Dahlia Cyan,夫婦でやっているこの1店舗で充分だ.シルバーや革の小物を目の前で作ってくれる.

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2006.07.09 イタリアが優勝,2位はフランスだった
 1ヶ月前にワールドカップの私的予想を6個した.結果は以下の通り.

>1. 優勝はイングランド,2位はアメリカ,3位はスペイン
 →大はずれ.ベスト4にすら一つも残らない始末だった.「×」

>2. 優勝候補本命のブラジルはベスト8をかけてスペインに散らされる
 →ブラジルがベスト8で散ったのは◎だが,相手はスペインに勝ったフランスだった.「△」

>3. 得点王はスペインのフェルナンド・トーレスで6点
 →トーレスは3得点でドイツのクローゼ(5点)に次ぐ2位.スペインがベスト4まで来て7試合出来ていれば・・.グループリーグ最終のサウジ戦で余裕見せて,控えのメンバで無意に消化試合したのも,結果的にはスペイン伝統の勝負弱さに繋がったか!?「△」

>4. 日本はオーストラリアに負け,クロアチアに分け,ブラジルに負け,でグループリーグ敗退
 →どんぴしゃ.アジア勢が実力を発揮して4国(日本,韓国,サウジ,イラン)ともグループリーグ敗退で,次期南アフリカ大会の枠が減りそうだし,オーストラリアもその枠取りに入ってきた.真意は違うだろうが,中田が引退する気持ちも分かる.日本サッカー自体見ていてつまらなかったし.「○」

>5. 「死の組」は,言われているC組ではなく(ここはアルゼンチンとオランダがあっさり通過),実はE組だ.E組では優勝候補にも挙っているチェコが消える波乱あり
 どんぴしゃ.チェコに勝ってE組一位通過したイタリアが結果的には優勝した.カンナバロとガットゥーゾの自陣ゴール前でのプレッシャーは,画面越しでも覇気が伝わってきて見応え充分だった.「○」

>6. ホスト国ドイツは冴えない.ベスト16で敗退する
 →見事3位でした.アルゼンチンに勝って記憶にも残った.「×」

 イタリア優勝に便乗して,銀座の銀盛堂で”MOSOLO”(made in Italy)のブリーフケースを購入し,高輪のダノイアルトリでイタリアンを堪能した.また,高校の山岳部仲間内の賭けではちゃっかりとイタリアに張っていて見事勝利した.美酒.

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2006.07.02 時にはタバコくゆらせ
 毎週毎にきっちりと,とまではいかないまでも,このweek diaryも半年続いた.携帯のpremini-IIだけで取り続けた写真も,被写体を選んだせいか見られないものではないようだ.こういう自己満足は気分がいい.タバコでもくゆらせたい気になる.吸ったり吸わなかったり,1日約1本のタバコをくゆらせる習慣がだらだら続いている.
 タバコの値があがった.パッケージにでかでかと「肺がんの原因になる」と刷って尚,値上がりですか.既に第3まであるビールしかり,嗜好品はやめられないものと知っての増税だろうけど,至極当然,嗜好品は心の楽しみヨ.そこを圧迫しても世は明るくないのにねぇ.
 あれだけ工事して道はでこぼこ,公共のトイレも汚い,ガムの吐き捨て,ゴミのぽい捨て,街からはゴミ箱が消えて,そこはかに散乱している.そのへんの悪から罰金巻き取るだけで一石二鳥なのでしょうけど.高尚さを欠くと言いますか・・.



2006.06.25 天馬のしっぽ
 阪神競馬場改修のため,淀のターフで行われた宝塚記念に行ってきた.結果は,三冠馬ディープインパクトが単勝1.1倍は過大評価じゃないよ,とぶっ飛んだ.
 密度が濃い小粒の雨が降りしきっている.競馬場内の安息所はびしょびしょの新聞紙に場所を取り尽くされており,何時間も立ち尽くして疲弊したディープインパクト”だけ”がお目当ての多勢が,所狭しと,うろついている.私もその構成要素だが,見ていて疲れる.ビールとたこ焼き,各レースの一喜一憂で,明るく振る舞う.
 さぁ,宝塚記念のパドックだ.2階の最前列に,ランバンの傘をひろげて30分前から陣取る.横はお決まりの素人カメラマンで,大事そうに一眼レフデジカメを小脇に抱えている.パドックでちゃんと馬が見られたのは,競馬場に来ている人のほんの数パーセントだろう.その優越感が好きだ.
 パドックが好きだ.競馬場に来たことを実感させてくれるから.パドックに来た時点でレースを”ちゃんと”見ることは更々諦めている.
 私の本命はディープインパクトの前年の皐月賞馬ダイワメジャーだった.でも,首は周囲と同じように回り,目はディープインパクトを追っている.いやーゆったり歩くものだ.どの馬よりチャカついておらず,首の上げ下げが少ない.悠々自適なものです.
 そんな中,しっぽだけは忙(せわ)しく振られていた.主張していた.威厳があった.チャーミングでもあった.コケティッシュであった.数日後振り返ってみて一番印象に残っているのは,ディープインパクトしっぽだった.
 各馬が近場場道に消えると同時に,私は競馬場を後にした.京阪線淀駅近くの飲み屋のテレビで,焼き鳥とビール両手にレースを楽しんだ.

2006.06.25

2006.06.18 ヌボっーと暮れる
 空の佇まいは,心を楽しませてくれる.気がつかなかった色,カオスがなす雲の形,その目的のない計らいは粋である.鳶はいらない.目は充分に楽しんでいる.
 中原中也の詩「黄昏」曰く,蓮の葉がこそこそと揺れる"音","心の揺れ",草の根の"匂ひ",薄暗い地平線を逐う黄昏,があればいいのだ.しんみり,日常の仕事の無粋さ,馴れから来る妥協への反省を思い,ヌボっと心の暮れを,夕暮れに心象風景する.飛躍の一歩は異動か,開拓か!!


2006.06.18

2006.06.11 曇天の浜スタでぐたーっと
 土曜日に横浜−オリックスバッファローズのプロ野球交流戦を観た.浜スタには1年に1回ペースで,ここ2年足を運んでいる.席は4000円の「FA」という1塁側.
 清原でけぇー(写真で1塁に守備についているのがそう・・携帯写真だからか豆粒だけど・・)とか,球が飛んでこなかった守備の人が何をしているかとか,鳴りものに合わせて熱心に応援歌を口ずさむありがたい方々とか,「球場で」という点はある程度満喫できた.
 しかし,試合内容はパスボール多々,エラー多々,四球多々で締まりがなく,ぐったりビール3杯飲んで5回に退散した.ビールは売り娘の顔で売り上げが決まるということは再実感!! 現に銘柄よりアイコンタクトの笑顔で毎度選んだ.
 両軍に知っている選手が半分程度しかいなかったのも興味を削いだ要因だった.おかげで,前回の対戦で152キロの真っすぐを'逆転''満塁''サヨナラ'ホームランされた清原に,クルーンが意地の160/161キロの真っすぐと140キロ代のフォークで三振に取った,試合唯一の9回の「見せ場」は,帰宅後のスポーツニュースでの観戦となった.
 この試合絡みだと多村や佐伯や中村紀,球界まで広げて特に巨人面々阿部とか小久保,ついでにW杯の加地(日),シセ(仏)
,ルーニー(英)などなど,故障をよく耳にする.怪我するほど「真剣」(無茶という意味での)に練習やプレーをしないと試合に出られないやつは,たかが知れている!? でもやはり名前を知っている選手のプレー観たいのが本音である.

2006.06.11

2006.06.04 イングランドの優勝,2位はアメリカだ
 来週からサッカーW杯が開幕する.TV観戦という意味では,ゴルフのマスターズ,F1のモナコGP,五輪の重量あげ,と並んで最上位に楽しみだ!!
 期待も込めて予想を6つ立ててみた.何個当たるか!?

1. 優勝はイングランド,2位はアメリカ,3位はスペイン
2. 優勝候補本命のブラジルはベスト8をかけてスペインに散らされる
3. 得点王はスペインのフェルナンド・トーレスで6点
4. 日本はオーストラリアに負け,クロアチアに分け,ブラジルに負け,でグループリーグ敗退
5. 「死の組」は,言われているC組(アルゼンチン/オランダ/セルビアモンテネグロ/コートジボワール)ではなく(ここはアルゼンチンとオランダがあっさり通過),実はE組(イタリア/チェコ/アメリカ/ガーナ)だ.E組では優勝候補にも挙っているチェコが消える波乱あり
6. ホスト国ドイツは冴えない.ベスト16で敗退する

2006.06.04


2006.05.28 足裏刺激でぐたーっと
 日が変わるかのうちに帰宅し,着替えで真っ先に脱ぐのは靴下だ.足の指間を「ぐじゃ」とひろげて,なんとも解放する.足指に手をやり,ばきばきとその日にたまったガスをぬいてやる.350ml缶を2本ほど気持ちよく空けて,リビングや自室で足裏を刺激すると,ぐたーっと気が抜けてなんともよい.この痛気持ちいい感覚を自虐的に自分でコントロールするのがいい.背骨まわりから,脳髄にかけて,血がしみるのを感じるのがいい.
 テレビで足裏マッサージが罰ゲーム的に使われている.マッサージ師が意地悪く刺激すると,タレントはブラウン管越しに普段読者に見せる姿からは想像もつかない嗚咽をもらしてくれる.一度他人に足裏ツボ刺激を受けてみたいな,と思うこのごろ.果たしてハマるのだろうか?今まで出したことない声を出させて欲しい願望は確かにあるのだ.

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2006.05.21 まだ,ダーツが飽きない
 01.08に書いたダーツはまだ飽きていない.部屋にボードを設置してしまった程だ.深夜家に帰り,缶ビールを空けながら矢を放るのが何ともリラックスする.Tripleightの <JPN001> RAIKOUというソフトダーツを使っている.
 外では2月にカードを買って以来,DARTSLIVEというソフトダーツを投げている.ネットワークに繋がっていて,各プレイヤーがレーティングづけされている.各月1日の私のレーティングは以下となっている.
 03.01:3.49
 04.01:3.63
 05.01:4.66
 05.20時点で5.22になった.AA/A/BB/B/CC/Cフライトとあるランクの中で,下から2番目のCCフライトである.決して上手いわけではない.中級者に片足突っ込んだ程度だろうか?
 でも着実に上手くなっているのが目に見えて面白い.結果が数字に出るので,投げる際に少なからず緊張するのも心地よい(とまだ思えるレベルなのだろう).
 好きなゲームはCRICKET(ハイスコア=3.22,平均=2.11),ARRANGE MANIA(ハイスコア=20),ROUND THE CLOCK(ハイスコア=32)である.狙った場所に行かないと点にならないシビアさが共通している.
 狙った場所から数ビットはずれて悔しいと思えているし,周囲の方の熱も冷めていないので,まだブームは続きそうである.


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2006.05.14 トゥインクルな夜
 今週は月・水と大井のナイター競馬に行った.生ビールとモツ串を手に,ぶらぶらする心地よさは忘れていなかった.
 パドックでの馬までの距離が近い.ジョッキーが跨がる際の拍車(靴のかかとに取りつける金属製の馬具で,追う時に馬の腹を刺激する)の有無や,毛ツヤがはっきり見え,他人を介さない自分の目で馬を選べるのが好きだ.
 ネチネチと歯切れよい声で人を集める予想屋のおっちゃん
 ゴール前で『内田(←ジョッキー名)〜ぁぁぁ』と絶叫するおやじ
 帰りのバスで馬券外して絡んでくる酔っぱらいのじいさん
 いかにも!! という方々も健在である.
〜〜 〜〜
 JRAはNHKマイルCとオークスの間にヴィクトリアマイルが新設されて,府中での5週連続G1が開催中だ.JRAのG1は混むので「足を運ぶ」気はないが,「結果」を出したい.求めるものは大井と逆である.

2006.05.14

2006.05.07 メルトモ=34歳の既婚者!?
 特徴があるシンプルな携帯メールアドレスなので,『私とメルトモになりませんか!?』と,知らない人から月に数件はメールが届く.交通機関を待っている時などの時間潰しに,相手が女性の場合限定で,この相手がうってつけである.
 G.W.前からついこの間までは,34歳の既婚&子供2人持ちの方とメルトモになり,お互い13通ずつメールを交換した.やりとりする話題はこの女性に限らずだいたい以下だ.これらの情報からお互いのプライベートに踏み込まない程度に,話を膨らませる文面作りが面白い.
・何をしている人か/どの辺りに住んでいる人か?
・血液型/身長/足のサイズ/誰に似ているか?
・趣味/食べ物で何が好き・嫌いか?
・その日何をしたか?
 日中でもレスポンスが早く,絵文字あり,ユーモラスな言葉あり,と大変楽しめた.そう取れるくだりがあって,「未亡人なのですか?」と聞きそうになったけれど,ヒトとして躊躇した.

2006.05.07


2006.04.30 美容院のシャンプー台からボンジュール
 四ッ谷の某美容院をここ3年強使っている.通い始めて2年弱頃お世話になった福島から上京してきた美容師は,1年前から渋谷でギャル相手の美容師になったようだ.ある意味上京の最上級系を体現している.
 さて,カットだけで5000円を払って美容院に通っている,その好きな時間は美容師との会話ではない.特に,シャンプーやらトリートメントの売り込み会話,「柑橘系の成分が入っている」とか,「トルマリン配合」とかいう会話は勘弁してほしいものだ.また,私はパーマもカラーリングもせず,カットの時間は手短にしてほしいと思っている.ヘアスタイルは美容師に一任している.随分挟んだけれど,好きな時間はシャンプーである.
 腰やら肩の力を抜いて,仰山傾いたイスにもたれかかり,首から上を美容師に委ねる.「水が熱すぎないか?」とか,「痒いところがないか?」とか,「洗い足りない箇所がないか?」とか,いう愚問を聞いてくることも微笑ましい.当然全て『否』と答えるだけだ.ごしごしやってくれる過程で,指先以外が私に触れるとドキリとして力むが,終止大変リラックスできる.
 シャンプーだけなら1000円程度である.一度,「シャンプーだけ」で美容院を利用してみたいが,なかなかその踏ん切りはつけらていない.

2006.04.30

2006.04.23 パジャマはくつろぐ
 日が変わるかのうちに帰宅し,スーツからパジャマに着替える.シャツのボタンを外すころには缶ビールの口は開いている.全身パジャマに着替え,テレビを見ながら残ったビールを空ける.
 パジャマは家着として本当にくつろぐ.藤沢のデパートの下着・寝巻売り場で,熟年の女性係の視線を横目に,トランクス/下着シャツ/寝巻を選ぶ時間は好きだ.これらの衣類には金をかけたいと思うたちである.外に出る行為,道を挟んで近所に回覧板を運ぶのはもちろん,敷地内のポストに朝刊を取りにいくのも,庭木に水をやりにいくのにも,パジャマではとためらうため,パジャマは自分にとって言葉通りの室内専用着である.反面,パジャマは日に10時間弱まとうわけで身にまとう時間的貢献度は高い.今は藤沢小田急で昨春買った紺のLACOSTEを愛用している.綿100%だから洗い物も楽ちん.
 先日藤沢さいか屋でHenry Cottonsのピンク系の半袖寝巻を買ったが,まだ肌寒い.もうしばらくは長袖を羽織って布団にくるまり,リフレッシュする日々が続くことになりそうだ.
 寝る前/起床後,パジャマ越しに,間接のガス抜きとして,首/手・足指/背骨まわりを「ヴァキヴァキ」鳴らすとその後への英気が養われると実感する.

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2006.04.16 空を見上げる
 五輪真弓の一節(曲:空)『忘れられた静けさが今よみがえる 空♪♪』,と作り込んだような書き始めである.空を見上げるのが好きだ.『眠っていたわめきが 今眼を覚ます♪♪』.朝,庭木に水をやりながら見上げる空(日も早くのぼるようになった),夕刻にかすむ空をぼんやりと.
 空には表情がある.季節・場所で別の表情を見せてくれる.雨期のバンコック
の空,12月のラマダンのテヘランの空,杉花粉舞う東京の空,桜の季節の茅ヶ崎の空,皆一目瞭然で違う.雲のたたずまい,ブルーのいろみが個性をもつ.
 この季節!! 春の淡い夕静みの空をぼんやりと見上げながら歩を進めるのが最高に好きだ.


2006.04.16

2006.04.09 記録に意味があるスポーツは偉大だ
 スポーツ観戦が好きである.学生時代にスポニチの記録課でアルバイトしていたこともあり,とりわけスポーツの記録には興味がある.競技条件と鑑みれば一生懸命やっているかのバロメターにもなるし.
 来週からプロ野球のペナントが始まる.プロ野球は継続して記録に意味を持たせている点でその進化が偉大だと思う.200勝・2000安打の名球会の基準は,打者の方が達成容易に感じるが,選手起用としての野球が変わり金田の400勝・張本の3000安打は今では出ないながらも,依然として丁度よいハードルだ.ピッチングマシーンで160キロの球や鋭い変化球の練習が出来るようになり打者の練習は質が向上し,投手の練習は走り込み主体と変わらない.その中で,球場を大きくしたり,飛ばないボールを採用したり,スコアラが各打者を研究し尽くし,結果,試合のスコアや打者と投手の力のバランスは昔から保てている.
 野球を始め,種々の変化や進化でスポーツの均がやもすると壊れてしまいそうな中,記録を基準にバランスを保てているスポーツの進化に感嘆を覚える.

 プロ野球のペナントレースが始まった.我が広島東洋カープの順位としての記録の基準は近年5or6位である.この記録は技術とは別のもう一つのスポーツの要素,気力・根性でなんとか打破してほしい!! と最後はファン心理優先で.

2006.04.09


2006.04.02 ドライブ中で聞いちゃいけない曲
 自室で流すと安らぐのに,ドライブ中の車中で聞いてもピンと来ない曲がある.その筆頭が写真のアタウアルパ・ユパンキである.アルゼンチンのフォルクローレの巨人だ.ギターを余情たっぷりに弾き,民族風景を滔々(とうとう)と語る.ロンサカパ(ラム)のグラス片手に寝床前に流すなんて最高,そんな音楽である.
 これが水平対向6気筒の車で聞くと,てんで駄作に聞こえてしまう.エンジンの音は好きだが,高尚な音楽は,ダイア・ストレイツなんかのロックよりも寧ろエンジン音と喧嘩をし,よさを打ち消し合ってしまうようだ.当然,車でクラシックなんて聞く気もおきない.

 そういえばタクシーはラジオや音楽を流さなくない車が増えた気がする.先日乗ったタクシーは大音量でノリノリのJ-Popをかけていて新鮮だった.車はアップテンポの曲に限る.ダンスミュージックを街中に垂れ流しているオープンカーは潔くて嫌いではない.

2006.04.02


2006.03.26 スピーカ/イアホンから出る勝手な音
 先週イアホンの音漏れについて書いた.大分前のレコードやテーブレコーダとつまみアンプだったら望まないけれど,電子化が進んだ今の音楽再生機に,何故以下の2機能が(標準)搭載されていないのだろうか?
 1. イヤホン毎にxxdB(デシベル)以上だったら音漏れするという情報に対して,そのxxを超えないよう制御して音を出力する機能
 2. ユーザーがyydB(デシベル)が心地よいとして設定したら,曲や録音形式に関わらず,yyを平均として音を出力する機能
 ラジオとかでスポンサー宣伝の音が大きいなどは仕方ないと思う.でも,曲が分かる毎にポケットに手を突っ込んでつまみをいじり,耳に馴染む音に調整する動作はまぬけだ.TVのチャンネルを変えるごとに音量を微修正するのはアホらしい.

 写真は愛機DIATONEのスピーカである.ただ,これだけ「音を出します」と主張していると,勝手気ままにしてやりたくもなる.ようは機械への愛情の大きさが関係あるのか?随分ほこりがたまっているので,週末に掃除をしてあげた.

2006.03.26


2006.03.19 I-Podは嫌いになった
 AppleのI-Podが先日壊れた.買って1年4ヶ月余りで,バッテリーの寿命がつきたようだ.デザイン重視のボディは持ち味だが,ねじ一つ見えず分解も出来やしない.修理に出すのも億劫に感じて見切りをつけた.1年4ヶ月余とは早い!!
 だから利用者に八つ当たりするわけではない,となだめてみてもやはり電車内を筆頭にI-Podのイアホン(付属品を使っている人が多いのですぐ分かる.コードの三叉路の部分の塩化ビニルがはがれやすい安物)からベースやドラム音を中途半端に音漏れさせて我が物顔の人が腹立たしい!!
 「イアホンの音漏れ」,「鼾(いびき)」,「 振り子の用に追っ払っても何度ももたれかかってくるフケつき背広をきたおやじ」!! これらのマナーは本人に自覚がないが故の中途半端な分,怒りの琴線を刺激する.まだ喫煙所以外でのタバコや,大声での携帯の方が,分かっていてやっている潔さにより,周囲の人間のストレスに対してはよほど許される.何の曲だか分かりそうで分からない音漏れや,いびきよりも,取り引き先や恋人との話の方が,「一語一句聞こえる分」すっきりするということだ.
 とは言え,↑が本当に耐えられないというのであれば,車両を変えたり,電車を遅らせたり,グリーン車に乗れ,というのが持論である.ぶつくさ言う側の方が金と時間を持っているケースが多いであろう.例えば,年配の方に席を譲るという行為は,座っている者が席を譲るという誠意を先に見せる場合,これに勝る者はないが,立っている側が嫌な視線をおくったり,おばさん同士がこれ見よがしに「最近の若い・・」と会話を始めたり,というのは堪え難い.この場合,座りたい当人が,席の空いているところに赴けばよいということになる.

2006.03.19

2006.03.12 東京自由乗車券での想定外の得??
 JRシリーズ3段活用の最終回である.以下は東京自由乗車券である.これも先週の引き出し掃除中に出てきたものだ.この切符前々から疑問に思っていたことが2点ある.
 1. 『乗車変更はできません.』ってどういう意味?
 2. 『フリー区間内は自由に乗り降りできます.』と『2日間有効』を組み合わせると,2日間東京巡りをしたい場合,「A.1日目通常通り使用→B.品川から普通切符で帰宅→C.2日目は品川まで普通切符で移動→D.前日買った東京自由乗車券で東京巡り」という使い方は許されているのだろうか?そもそもこういう使い方をして改札は通れるのか? さらに,C.については明らかに不正だが,切符は何も品川まで不要で,最短区間の切符を買って乗車し,下車時に東京自由乗車券で降りるということも出来るのか?少なくとも以前は出来た.

 2.を駄目と言っている文句が1.なのだろうが,そのことを読み取るのが一番難しいような・・.

2006.03.12

2006.03.05 青春18きっぷでの想定内の想いで
 2週続けてJRネタ.02.19の腐ったチョコは押し入れ整理中に出てきたが,引き出し掃除中に今度は青春18きっぷが出てきた.色のあせ方がなんとも懐かしさをそそる.
 例えば4日前の朝何を食べたか思い出すのは,アタマに取っ掛かりを模索する苦行だ.しかし,この4枚の青春18切符で旅した20日間に食べた食事は,完全には覚えてないにしろ,切符を介してかなり手繰れるものだ.函館朝市で食べたいくら丼であったり,塩竈寿司哲で白幡さんに握ってもらって食べたマグロや煮タコであったり,湯布院駅前の温泉卵であったり,浜松駅前の食堂の鰻丼とアサリの酒蒸しだったり,と,楽しいアタマの体操になるのだ.
 高校を卒業してから10年とすると,以下の青春18きっぷで過ごした20日間という時間は,その0.55%にあたる.0.55%というのは,1日24時間に対して,その相対的な時間は約8分だ.1杯のシングルロックのウィスキーを飲む時間,そう考えると何ともロマンチックではなかろうか.この文,ここまで要した時間も約8分なり!!とあたかも作ったよう(笑).

2006.03.05

2006.02.26 Suicaでの想定外の損
 湘南に在住し,東京まではSuica定期券で行き来している.事前にチャージしておくとキオスクでの支払いが出るし,イオカード/切符/以前の定期のようにケースから出し入れ不要で改札を抜けられるため,便利に感じる.
 しかし,恩恵ばかりではない.定期の期限が切れているのに,うっかりチャージ金から初乗り代金が差し引かれて改札を通れてしまうのだ!! 定期の期限が切れる大分前から,有効期限が改札の液晶に表示されるのにも関わらず,だからこそ安心してなのだろうか? よく定期の期限切れを忘れて改札を素通りし,いざ東京で降りる時にハッと気づき,乗車料1000円を渋々失う.降りる際に乗り越し分を払う代わりに,JR駅構内でその日から有効の定期を買ってやり過ごすことは認められていない.
 また,SUICAタッチパネルがブルーの新型の改札は感度がよくなったと感じるが,改札の液晶に残チャージ金額が表示されるようになった.ここに3桁の金額しか表示されていないと,敗北感を感じてしまう.
 JRに上記のような思惑は更々ないだろうが,便利さに自分の注意力と寛容力がついていっていないのが悲しい.

2006.02.26

2006.02.19 苦い心と腐ったチョコ
 高校の頃始めて私が恋思っている女性からチョコレートをもらった.あまりに嬉しかったが・・・その後すぐにフラレテ・・・チョコは食べなかった.なんと押し入れの中に丁寧にまだ取ってあった.確かに食べた記憶はなかったけれど.8年経っているから当然カビカビである.せっかくなので写真に残した.その後すぐにステタ.食べたらどんな味だったのだろう?
 記憶にはとっくに,記録としてもここに残した,2月14日のよき青春のチョコレートである.酒を飲むようになってから,アンコからは遠ざかったが,チョコレートは今でも好物である.今の文章は因果関係が乏しい,意味無し連呼である.現実をそれっぽく関連づけて列挙しただけだ.
 試しにその女性の名前でgoogleしてみた.けれどビンゴと思える人は見つからなかった.由佳さん,今は何をしていますか?高校の同窓会でもお誘いがかからないかなぁ.って自分から....

2006.02.19

2006.02.12 ウィスキーのパーツ
・ウィスキーの薫りが好きだ(drink straight)
・琥珀色のウィスキーにもやもやと澄んだ水が揺らめくのを見るのが好きだ(and water)
・グラスと氷がカラランとやんわり戯れるのを聞くのが好きだ(on the rocks)

 ここ半年でウィスキーをよく飲むようになった.以前は手っ取り早く酔える飲み物と下に見ていたが,(『が,』と文を繋げるのが癖である・・),認識があらたまった.空間,酒器,水,氷,人,自分の心持ち,そしてウィスキーの液・・ウィスキーは多くを要求する酒だと思うが,少しずつパーツが揃うようになってきたからと分析している.
 中でもBallantines(バランタイン)というウィスキーは自分の中の別格銘柄である.小さい頃父親がインドから持ち帰った17年を飲んでいるのを,羨ましく見ていた記憶が残っているからだ.勤め始めた年の誕生日に横浜の高島屋で購入した.アロマがよい.とろ〜りと甘い.響きもバレンタインに似ているしね(笑).

2006.02.12


2006.02.05 書見台での読書
 雑誌やハードカバーの書斎(使ってみたい言葉)での読書は,もっぱらコクヨの書見台を使用している.
 文具店においている多くの書見台は多機能だが,傾斜が強く本を立てるものが多い.サイズもW300mm程度の小さなものが主流のようだ.これだと何だかせかされている気に勝手ながらなる.愛用のコクヨの書見台は,傾斜が7度程の緩やかなものであり,桂単材のコロビ止めがついたシンプルなつくりとなっている.サイズは,W450×D320×(H80・H30mm)(三角比を使えば上の7度の傾斜という感覚がどれほどのものかはれる)で,雑誌が見開きで丁度のるサイズである.
 ひょいと単行本片手に,と道具がいらないことが読書の手っ取り早さではあるが,書斎(また使えた)においては書見台という道具を介すとスーゥと読書に気持ちがスイッチする.書見台に本をのせる行為が読書時間の開幕を告げてくれるのだ.
 椅子に腰かけ,首と目を書見台の傾斜に据える.あいた手でウィスキーを口に運びつつ書をめくる.これが私にとっての寝酒であり,至極の時間である.

2006.02.05

2006.01.29 『毎日』ファミリーとの付き合い
 写真は2003.02.25〜2005.01.24号のエコノミスト誌である.140冊程度か.3年弱でやっと本箱の一棚が埋まった.これが私のその間のニュースのインプットの大半を占めているのだから壮快である.日垣隆氏の敢闘言に始まり,1頁ずつ捲っていく.ニュースと識者の論考/コラムが程よく混じっている.週刊なので新聞に比べると即時性はないが,1週間にあったところのおいしいところを,じっくりと練って情報が配置されている.圧倒的に無駄がない.週末にコーヒーをすすりつつ,本誌を書見台にのせてパラリパラリと読み拾っていくのである.
 また,日々の通勤電車では毎日新聞とスポーツニッポンを読んでいる.毎日新聞はレイアウトと記事のバランスと重量,及び,名人戦の将棋/本因坊戦の囲碁の記事が楽しみ.特に元村有希子氏の科学ネタが好きだ.スポーツニッポンは学生時分バイトをしていたよしみと,(私が馬券を買ったときは)予想が当たらない小田哲也(万哲)と当たる矢内浩美氏の競馬予想を目当てに読んでいる.しかし,日経以外の新聞は年々字が大きくなり,そして,紙面が薄く,内容も繰り返しばかりで寂しくなっている.
 とはいえ,『毎日』ばっかりですね.Mac Fanもそうだし.TBSの小林麻耶アナは可愛いし(笑)

2006.01.29

2006.01.22 万年筆の敷居
 先週年賀はがきについて書いた.ここ数年届く年賀状はたいてい,表書き(宛名)は全て印刷,書面の方はプリント柄もしくはデジカメ写真に手書きペンで一筆の近況報告の形式である.私は宛名だけは万年筆で手書きし たい派である.ここを手抜くと一筆の近況報告を同じにした2枚の年賀状にかける私のプロセスは同じになってしまう.相手の名という個性を手書きしてあげる行為が手紙・万年筆という少し古風な道具を介して心酔させてくれる.相手の宛名を書くことが1年の唯一の接点になる人も早くもいるわけだし.
 とは言え,万年筆を使う機会は年に数度の『手紙』時だけである.しばらく使わないとカートリッジのインキが詰まるし,インキが走り,紙に乗る感じを味わいたい気持ちはやまやまなのだが,やはり使う場面がない.一著,万年筆で論文でもぶってみるかなと嘯いてみたい気分が心のどこかに潜んでいるが,現状はMONT BLANKのボディは,埃をまとい,歪んだ可視光線を寂しげに反射しているだけである.さらに,PARKERの逸品は,酸化して置き物としての意味しかもはやない.

2006.01.22

2006.01.15 「お年玉」年賀はがき
 本日お年玉年賀はがきの当選番号が発表され,私はお年玉切手シート(4等=下2桁『07』『51』)が当たった.今年も地域の特産小包(3等=下4桁『6226』『5657』)は当たらなかった.両者の当選確率は単純に100倍違うんだものなぁ,厳しい.2等=下5桁,1等=6桁だから,切手シートとふるさと小包間が一番乖離しているのである.いつもこの3等を期待しているのだが,4桁で,当選は2本だから,10000通に2枚の当たりはがきである.年50枚私の元に届いても100年経ってやっと1回当たる計算である.それが4桁という一見当たりそうな儚さであろう.
 仮に「1等=123456」「2等=23456」「3等=3456」「4等=56」のような全て当たるような当選番号で,123456のはがきが来たら,全賞総なめに出来るのだろうか?それとも1つしか選べないのか?
 ランダムに当選番号が抽出されるとすればこのような当選番号が発表される確率は1/50000000000,その年に50枚年賀状が届いたとして,ビンゴ!となる確率は1/1000000000である.う〜ん,やっぱりどうでもいいなぁ.
 そもそも会社の人間には1月5日頃には合う訳だから,上司と言えど出すのはバカバカしいし,メールアドレスを知っている旧友にはメールで済ませがちだ.そもそも,こちらがはがきを出して帰ってこない寂しさに,打ち勝てる精神を持ち合わせてはいないのだから.「年賀状を出す」という行為から年々遠ざかっている.

2006.01.15


2006.01.08 ダーツが飽きない
 昨年暮れからダーツを始めた.夜,21:00頃仕事を切り上げて酒を飲りながら2時間ほど放り終電で帰る.的めがけて1ターンに3本投げることを繰り返すのだが,始めてすぐに狙った”近辺”には刺さったし,これはすぐ飽きるだろうと思っていたら,平均週2回ほど通うこと3ヶ月以上が経った.存分にハマっている.
 久しい「運動」をしている感覚に浸れること,ダーツバーという傍らに酒がある空間が自然に用意されていることが飽きない要因であるが,決めては単純が故のもどかしさであると思っている.”狙った場所”or”狙った隣”(合わせて,”狙った近辺”)に,前者が必要/不必要な場面織り交ぜて刺さる.ここぞという時に,構えに入り,理想の放物線を思え描いて手が震える.その後,無心になったふりをして,背筋を伸ばして,ゆっくりとダーツをひきつけてリリースしながら,最後人差し指の指紋までをバレルの隆起にひっかけてパワーを伝達して,そして解放する.放たれたダーツは軌道にのり,BULL(中心の50点)に刺さる.『プゥ♪♪』.この計算された歓喜の電子音!!もしくは,手の震えに敗れて,イメージからほど遠い空中姿勢をとって,バーストした際の爆裂音.今宵もハラハラする音が耳に届く.

2006.01.08

2006.01.01 日単位ではなく週単位
 夢の”中”で更に眠りについたら,夢の二重苦で目覚めは頭痛を伴うのだろうか?幸い2006年初夢の目覚めは,今までと変わりない日の出前の爽やかなものだった.夢野久作著『ドグラ・マグラ』の「胎児の夢」という架空の論文に以下のくだりがある(括弧は当方にて付記).
 ”同じ時計で計った一時間でも,面白い小説を読んでいる一時間(人工の時間)と,停車場でボンヤリ汽車を待っている一時間(人工の時間)との間には驚くべき長さの相違(真実の時間)がある.”
 後者の感覚的時間に乗っかっていると,日記などとても書ける気がしない.週1回でもどうだろうか.とはいえ,25年少し生きてきて今年の1年はどんな感覚で過ぎ去っていくのかを,この場で綴っていきたいと思う.必ずや写真を付して,記憶の喚起を鮮明とせんがごとく.カメラは携帯(premini-II)しかないけれど,WWWの日記としては不足ないはずだ.
 2006年最初の写真は愛機のマックのデスクトップ(初代のG5)である.8つだか付いているファンが煩いけ
ど,2004年晩秋のジャパンカップの次レース(アプローズ賞)で”グラスボンバー→イブキディリータ”の8.8万馬券を当てた時より,私の思考の捌け口となっている.

2006.01.01