台湾とベトナムの共通点

2011年1月末,旧正月を目前に控えたベトナム(台湾1泊乗り継ぎ)を訪ねた.久々の東南アジア,やはり美味い飯,変わらぬ人々の顔があった.初めて海外へデジカメ(CANON IXY DIGITAL 400)を持って行ったので,気軽にシャッターを押した.途中でバッテリーが切れたけれど100枚ほど撮れた.写真を中心に,台湾とベトナムを対比する.


  • 人々
ラオス,タイ,カンボジアを10年近く前に訪ねた際,東南アジアでは,男は働かずに煙草をくゆらせて昼からだらだらと道ばたで話し,女がせっせと働いている印象があった.今のベトナムでもそれは同じだった.対して,台湾では日本同様,男が労働の主である.英語で働く人を表す単語に"worker"と"labor"がある."worker"は仕事をする本当の喜びとは仕事をすること自体に覚える悦びであることを体現している人,"labor"は飯を食えないから嫌々仕事をしている人,と言ったニュアンスであろう.ベトナムの女,台湾の男は"worker"の目の輝きがあった.国際的に相対的に見て,物的に恵まれた日本人には,本来,嫌だ嫌だと言う資格も理由もないはずなのに,私自身を含め日本人20,30代は"labor"寄りの働き手が多いように,東南アジアに行くと考えさせられる.

ベトナムの女
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台湾の男
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ベトナムの女(番外)
ベトナム最大の都市・ホーチミンは,一日中「風」が少なく,バドミントンが盛んだ.夕方,公園にラケットを持ち寄り,ネットを張って,日が沈む無風の中,気持ちよく汗をかいていた.可愛いウェアで激しく動くものだから,見ていて愉しい!
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アジアの飯はやっぱりうまい!私の口にはとってもしっくりと来る!「蛸壺や はかなき夢を 夏の月」(松尾芭蕉)の句は,蛸壺を覗く芭蕉は明日この蛸が殺されて,自分が食べる事を知っているが,そんな運命をつゆぞ知らない蛸は足の1本を枕にして,気持ちよく寝ている,というユーモラスさがある.日中,歩き回り,市場に足を運び,生きている食材を目にし,それが吊るされる過程を見て,夜,道ばたの露天で食べる,私.ベトナムではPHO(フォー)という米製の汁あり麺,台湾では炒米粉と書く所謂米製のビーフン,米が主食の日本人にこの米製麺たちは胃によくおさまる.

ベトナムの飯
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台湾の飯
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  • バイク
とにかくバイクが多い.HONDAとSUZUKIが多いか.ぶつかるまで数センチのところで,コントロールしている.50ccバイクタクシーの後部座席に乗っている間は本当にヒヤヒヤしたものだが,運転手は何食わぬ顔だった.結局滞在中に一度も事故は見なかった.イタリア人は,イタリアのタクシー運転手の中に,ミハエル・シューマッハとまでは言わないが,元F1ドライバー佐藤琢磨よりうまいのが10人はいる,と言うそうだ.ベトナム・台湾のバイク乗りの中に,バレンティーノ・ロッシとまでは行かなくても,日本トップのオートバイ・ロードレーサよりもうまいのが100人はいるに違いない.結局,運転技術はブレーキングにあるので.ちなみに,ベトナム・ホーチミンでは,ガソリン1リットル,16,400ドン(滞在時のレートで約68.8円)と決して安くはない.

ベトナムのバイク
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台湾のバイク
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  • おまけ
東南アジアの旅はやっぱり活が入る.思わず手が伸びている.

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