冬の待ち望んだ味覚アンコウ

湘南の地から朝方出発し,東京,上野乗り換えで,鈍行で水戸まで来た.駅前には,納豆の像!どーん!

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水戸から大洗へ鹿島臨海鉄道で向かう.駅前から,大洗ホテルで,アンコウ鍋が用意出来るか電話で確認して,即,タクシーへ乗った.どぶ汁という,水を使わず,肝を煎り,アンコウの身や,野菜から出た水分で煮込む田舎味噌味仕立てのアンコウ鍋である,元は漁師料理のどぶ汁を食す.傍らには,昼間から,4合瓶の冷酒が座す.アンコウの7つ道具「ヒレ」「カワ」「エラ」「肝」「胃袋」「卵巣」「身」のコリコリ,もちもち,しっとりと異なる食感を食(は)み,冷酒で流し込む至福.「卵巣」が7つ道具の一つを占めるように,オスは食べないらしい.オスはサイズがメスより大分小さく,時にメスがオスを食用に食べてしまうほどの力関係だそうだ.年寄りばかりで,誰もビールさえ頼まないホテルのレストランで,店員と会話しながら,岩が多い海岸線にぶつかる波飛沫を見て,遠くに鹿島の工業地帯の煙を見て,冷酒を飲み,鍋を口に運んだ.ずーん!

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外に出ると天気は不安定である.堤防は低く,海が遠くまで見通せた.雨がぱらっついてきたので,コンビニの可愛いバイト員に番号を聞いて,タクシーを呼び,駅に戻った.ばーん!

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北千住に立ち寄って「大はし」でひたすら名物の煮込み×熱燗,肉豆腐×熱燗,肉豆腐×熱燗を繰り返し,「天七」で串揚げ×酎ハイを重ねて,酔いどれて帰路についた.そんな平和で幸せな平日をば.ざざーん!

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