甲府鳥もつ煮,ほうとう,馬刺,そして白州ウィスキ

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平日の休み,朝早く家を出て,甲府へ向かう.まずは2010年B級ご当地グルメのゴールドグランプリ「甲府鳥もつ煮」を目指して,元祖の奥藤(甲府駅前店)へ.地酒の「笹一(大月)」と「太冠(南アルプス市)」を傍らに食す.甘辛い.甘い方が強い.酒で流して尚,口に甘さが残るから酒が進む.もり蕎麦は,神田の「まつや」や「やぶそば」の辛く濃く少ないタレに少量くぐらせて口に運ぶのに慣れているので,如何せんタレが水っぽく感じた.ほうとうは甲府駅近くの「ちよだ」でいただく.合わせるのは地酒「七賢(白州町)」だ.どろっとしてコクに一歩欠ける.使ってないのだろうけど,野菜の旨味の中に,トマトの酸味を感じた.よくも悪くも田舎料理であった.

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山梨は戦国武将・武田信玄の頃から,精をつけるためか,馬肉(色から桜肉)をよく食べると聞いた.精と言えば,吉原など遊郭の近くにも桜肉を食べさせるところは多い.「馬刺し割烹くまもと」へ入り,熊本産の4〜5歳と言う特上霜ふり馬刺しを食す.餌に草を与えると肉が黄色くなるから絶対に与えないよう管理されているそうだ.ご主人の生まれ故郷であり,修行をしたと言う,熊本の「むつ五郎」で本家の霜降り馬刺し口にしたいと強く思わせる程,甘く,とろっとしていて,地酒「七賢(白州町)に続いて,地酒「谷桜(北杜市:八ヶ岳)」に,抜群に合った.

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甲府から小淵沢へ移動して,南アルプスは甲斐駒ケ岳の麓,「サントリーウィスキー白州蒸留所」へ趣く.小淵沢の駅(標高800Mほど)から,山道を200Mほど下り,3000円程の距離.テレビ東京の大江麻理子アナウンサーに似たガイドに案内され,緑豊かな敷地や施設を巡る.容姿に加え,声も落ち着き,似ていた.

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発酵用の容器の容量は72,412リットル.樽詰め後は1年で3%ほど容量が減って行くとは言え,ウィスキボトル100本程の量である.そう考えると,まだウィスキだけに限れば生涯100ボトルも消費はしていないだろうが,大した量ではないか.ウィスキだけ飲めば,3日に1ボトルとして,1年か,と思って書きながら,それにしてはでかい容器だったと振り返って再計算したら,単位間違いで10,000ボトル相当であった.それだと100年.達成すれば長寿の秘訣と胸を張れよう.

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樽の中に染み込んだアルコール分に火をつけて焼き直すリチャー場へ移動です.バニラのようなほんのり甘いいい煙の薫りが充満した思ったら,柄杓(ひしゃく)の水一杯で火は一瞬に消え去りました.



見学を終え,森香るハイボール(WHISKY&SODA)「1.グラスにたっぷりの氷を入れて冷やす. 2.ウイスキー(白州10年)を適量注ぎ,しっかり冷やす. 3.冷やしたソーダを加える.割合はウイスキー1に対してソーダ3. 4.炭酸ガスが逃げてしまわないよう,マドラーでたてに1回まぜる」,天然水割り(WHISKY&WATER)「1.氷をたっぷり入れ,ウイスキー(白州12年)を適量(35〜40ml程度)注ぐ. 2.水を足さずに13回転半かきまぜる. 3.氷を足し,天然水をウイスキーの2〜2.5倍注ぎ,3回程軽くまぜる」を飲んだ.南アルプスの天然水の恵み,水がうまいせいか,ウィスキーの香りが引き立ち目一杯美味しかった.その後,バー白州へ行き,白州18年のストレートをぐびっとやって帰った.因に,ウィスキーXX年とは,XX年丁度前に一斉に樽に仕込んだウィスキーをボトリングしたのだと思っていたら,実際は,1滴でもXX年より短い年数の樽のウィスキーが入っていないよう,ブレンダーが樽を組み合わせて出来たボトルのだと,知った.

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